擬卵

うちのオカメさんは、現在秋の抱卵中です。

我が家にやって来て六年目にして、初の秋の抱卵……。

出来れば避けたかったのですが、以前に書いた通り、発情を止められませんでした。


産んでしまったものは仕方ありません。

ここは、今年の春のように体力を落とさないよう、気を付けて見守ります。



そこで活用するのが、擬卵ぎらんです。

“偽卵”と書かれているものもありますが、要は偽物の卵です。

これは、主に繁殖管理や産卵過多を防ぐのに用いられます。

今回のオカメさんの場合は、後者ですね。



インコ達は卵を産み始めると、一日から二日おきに一個の卵を産み足します。

個体差がありますが、大体は、その子が納得する個数まで産まなければやめません。

オカメさんの場合は四個。

四個揃うまでは、一個産む度に次の卵を身体の中で作ろうとするのです。

しかも、産んだからといって取り上げれば、更に産み続けてしまいます。

それでは体力がどんどん削られて大変です。


そこで、擬卵の登場。


この擬卵、ペットショップや通販で、インコの種類によって大きさが違うものが売られています。

オカメさんの場合は中型インコ用。

ちゃんと卵の重さと同じくらいの、一個4〜5グラムです。


この擬卵をオカメさんが卵を産んだ翌日から、一日一個ずつ、ケージを出ている隙に足していきます。

不思議なことに、鳥は産むペースに合わせて入れると、自分が産んだ卵だと錯覚するようなのです。

そのせいで、卵を産み足そうとしなくなります。


もちろん、上手くいかないこともありますが、今回はどうやら上手くいったようです。

ホッ。



今日入れた擬卵で三個目。

オカメさんが産んだ一個の卵と合わせて、四個をお腹の下で温めているオカメさん。

体重は86グラム。

92グラムの時に5グラムの卵を生んだので、体重の減少としてはまずまず安心域でしょうか。

次の卵を産まずに、このままキープして欲しいところです。



※ 近況ノートに擬卵の写真を載せております。興味を持たれた方は覗いて見て下さい。本物とちょっぴり色が違うのが分かります。↓

https://kakuyomu.jp/users/karamitu/news/16817330666576197167

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