中毒

“インコ臭”って聞いたことありますか?

その名の通り、インコの匂いのことです。


インコの匂いのとりこになる人は意外と多いらしく、何とインコ臭アイスやインコ臭香水などが販売されていたりします。

買ったことはありませんけれどね。

興味がないわけではありませんが…。

だって、絶対鳥を直接嗅ぐのが一番いいと思うので。



このインコ臭、個体差が大きいようです。

尾脂腺から分泌される脂が匂いの大部分を占めるようで、食べ物の影響が大きいのかもしれません。


言われてみれば、うちのオカメさんの匂いは、香ばしく焼いた穀物を甘くしたような感じ…。

シード食のオカメさんらしいインコ臭です。


よく聞くのは、天日干しした布団、ポップコーン、ナッツの匂いなど。

乾いていて、ほんのり甘く、あったかい。

そんな感じ。


色々違いはあれど、飼い主は好ましい匂いだと思うことが多いようです。




さて、このインコ臭。

一度とりこになってしまうと……、とても危険なのです。


何が危険って、嗅ぐのをやめられないのです。

いや、嗅がずにはおられない。

正に、タバコのような常習性を持っているのです!

……タバコ吸ったことないのですけどね。



私の場合、オカメさんが起床して、ケージから出る時、手に乗せてオカメさんの首の後ろと嘴の下を嗅ぐ。

おやつを食べたら頭を嗅ぎ、肩から降ろす時に腹を嗅ぐ。

ケージに戻す時にも首の後ろと嘴の下。

その他にも、隙あらば翼の付け根や足の付け根を嗅ぎます。

背中は発情を誘うので嗅ぎません。

足裏も魅力的だけど、覚悟して嗅がないと、大概は強烈キックを喰らいます。


部位によって微妙に違う匂いが、もう堪らないのです……。



あ、今、変態だと思いませんでした?

まあ、この件に関しては否定しません。

家族もちょっと引いていますしね。


いつか脂粉の吸い過ぎで、鳥アレルギーを発症するかも…と心配しつつも、今日もオカメさんの匂いを嗅ぐおバカ飼い主。

ええ、もう中毒なのですわ……。





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