コレクション

換羽期のオカメさん、小さな羽毛から、美しい冠羽、長く立派な尾羽根まで、ボロボロポロポロ抜け落ちます。


ハゲないの?

なんて思いますが、自然界では鳥は捕食される側。

ハゲて飛べなくなったりしたら、即食べられてしまうのですから、そんなことはないですよね。


それでも羽根の密度が変わるのか、放鳥中に飛んでいると、何だか音が違う時があります。


ピロロロロ

とか、

パララララ

みたいな変な羽音がして、クスッと笑ってしまうことも。

それも本当に僅かな時間で、すぐに普通の音になるから不思議ですけれどね。




さて、そうして抜けたオカメさんの羽根ですが、風切羽や尾羽根はなかなか立派です。

一番長いものは16センチもあります。

しかも、抜けたばかりの時はツヤツヤピカピカなのです。

あら、抜けたのね。ポイ!

とは捨てる気になれません。


……そう、捨てられないのです。

そもそも物を捨てられない私に、この美しい羽根をどう処分せよと!?


いや、でも置いておいてどうするの?

と自問。

今回の換羽期の羽根だけでも、何本あるやら。

いっそのこと、全部の部位を集めて、オカメさん標本を作るか!?

とか考えましたが、そんな都合好く全部位抜けるわけでもなく、しかもどの部位かまったく分からないものもあり…。


それに、ずっと置いておくと、艶がなくなってパサッとした羽根になるのです。

うーん、毎日の羽繕いって、ツヤピカ効果絶大なんだなぁと改めて感じます。



結局、新しいものをコレクションして、古いものは処分です。

処分前に、ちょこっと羽根ペンにしてお絵描きもしてみたりして、使ったから捨てていいよね、なんて変な言い訳。


当のオカメさんは、私のコレクションから引っ張り出しては、ガジガジおもちゃにしてポイ。


……どうやら捨てられないのは、おバカ飼い主だけのようです。




※近況ノートにコレクションの一部の写真があります。

興味のある方はご覧下さい!

https://kakuyomu.jp/users/karamitu/news/16817330662030628583

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