海の日から はじまった

誕生日

　海の日から１週間経った。

今日は、わたしの誕生日。

２５歳になった。

２５歳か……

昔から、２５歳までには結婚したかったんだよな。

（今となれば、は？って感じだけど、当時は、２４歳がクリスマスイブ、２５歳がクリスマス、それを過ぎたら、クリスマスケーキは誰も買わない。

みたいな言われ方をしていた。

そうゆう風潮を真に受けて、どうにか、２５までには！みたいにすべり込む人が多かった。

当時の職場でも、そのくらいで結婚する人が多かった。）

とりあえず、転職か？……

この職場にいても、出会いはなさそうだし。

そうは言っても、新卒採用でなんとか入れたこの会社を、辞めるという決断も、正直厳しいな……と、思う。

じゃ、ひとまず、恋愛も結婚も諦めて、仕事に生きるか？……

　仕事でグッタリして家に帰ってきた。

わたし宛てに、宅配便が届いているよと、母に言われた。

なんだろう？　

東京からの荷物。

送り主は、元彼だった。

箱を開けてみると、入っていたのは、携帯電話だった。

手紙が入っていた。

【　今まで持ってなかったから、携帯電話を買った。

自分のとプーちゃんのと、同じのを。

契約、本人じゃなきゃダメって言われたから、これ持ってショップに行ってくれる？

俺の方は使える状態だから、家からここに電話してほしい　】

携帯電話の番号が書かれていた。