自分がカクヨム甲子園に出すならこんな小説

野口マッハ剛(ごう)

通信制単位制高校のスクールバスの

 現代アートのような個性の集まり。スクールバスを待っている学生たちはみんな私服。啓太は全日制の高校には進学せず、通信制単位制高校に。一年生だ。啓太は黒髪でメガネをかけている。


 今日もトキメキがやって来る。見ず知らずの若い女性の学生、啓太たちの列に入っている。スクールバスが遅れている。啓太は見ず知らずの若い女性をチラチラ見ている。女性はスマホをいじっている。


 啓太は相手のことは知らない。ただ、キレイな人だなぁ、そう心を奪われる存在の女性。啓太はお近づきになりたいのだが、なかなかそうは行かない。通信制単位制高校の雰囲気は部活動でもやっていないと生徒同士の接点が作りづらい。


 スクールバスがやって来る。啓太は適当に席に着く。見ず知らずの若い女性を目で追っている啓太。女性は啓太の横の席に座る。これはチャンスである。


 啓太はバクバクと高鳴る心臓の音を静かにさせる。これはチャンスだ。啓太はお近づきになろうと、こう、その女性に話しかける。


「今日は暑いですね?」


 話しかけられた女性はポカーンとした表情。


「え、ええ。そうね、暑いですね」


 女性は答えてくれた。啓太は、それっきり何も言えなかった。見ず知らずの若い女性はきっと年上。啓太はまだ若い、勇気が出せない。


「今日のお昼は一緒にどうかしら?」


 女性の言葉。啓太はもちろん、ぎこちない感じで。


「喜んで」


 二人はスマホの連絡先を交換する。見ず知らずの若い女性の名前は美香。


 スクールバスが学校に到着した。


「それじゃ、またね!」


 笑顔の美香は啓太にそう言って先に行く。


 啓太はバクバクと高鳴る心臓。


 啓太はお近づきになれたから、ぎこちない歩き方で道を行く。



終わり!☺️👍️✨

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