日常

 いまは一月の終わり。まだずっと布団に入っていたいほどの寒さだ。起き上がるのがつらい。でも行かなければならない、という使命感から布団の外に出る。ガラホを充電に繋げ、下のリビングに下りて行く。

「おはよう」

 台所に向かうと母がスマホをいじりながら煙草を吸っていた。

「おはよう」

 と返されたが何も返さず用意されていた朝食を食べる。

「いただきます」

 特に会話はなく、物音とテレビの音声だけが流れていた。

「ごちそうさま」

 小声で言った後は片付け、歯磨き、着替え…と慌ただしく登校の準備をした。

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