第32話おじ様の事・・・。

新しいひと幕を開ける為に。

たくさん出逢い、恋愛をしてきたが、彼女の様なタイプの女性は人生初めてと言える。

 女子高生の子供が19の俺を手玉に取り余韻を残して去って行った。


 しかし、その彼女も俺にときめきを感じ、出逢った時間と場所に毎日35年間通い続けた訳だ。

 こんな奇跡が有って良いものか!?


真っ直ぐ美玲を観る。


 美玲もこちらを見詰めている。

熱い眼差し。

「私・・・。」うん?


「黙ってないで何とか言えよ!?」


こちらも為口になった。


 一度、眼を臥せた。


 もう話さないのだと思って、席を立とうとした刹那、


「ちょっと、おじ様!」


痛切な叫びだった!


「おじ様をどう呼べば?」

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