第17話 お立ち台

「テニス部!」そう声高に俺を見詰めて言いながらルームのドアを開けてホールに出た。

 ウワン!と騒音が入ったかと思うと静寂が騒音を制して隣の会話が分かる。

 店内のフロアよりも30センチ高いホールにはスポーティーな曲が弾んでいた。

ホールの前面中央に4m×4mの凸型のお立ち台の様な30センチ上段のホールが設えられていて、壁には全て鏡張りで何処に身体を向けても踊る姿が見えて、分かりやすい様にミラーが設えてあったから、VIPルームでも60センチも上の彼女の顔や胸の膨らみや腰の括れやらが、見えて、背中とヒップもこちらから拝める。

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