第15話相席

女性はまだ立ったままで俺のリアクションを待っていたように思えて、手を拡声器の様に頬に当てて、


「どうぞー!」


と言ったが彼女はガラス越しに躍っている若い男性客を観ていたから気付かずに立ったままだった。

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