第10話 今はクラブ「ワーム」
「ここ、空いてます?」
あ?ああ、良く聞こえるのが令和だね。
オレンジジュースをすすりながら声の女性を見上げた刹那輪郭は毛穴まで見えた、懐かしいここでの思い出を回帰していたところでウェルカムな俺は「どうぞ。」
と言ったが女が座らず余所見していた。
何十年ぶりでここの前を通ったから懐かしさに駆られて衝動的にフラリと入店していた。
「マハラジャ」
では無くクラブ「ワーム」
だと、店員に教えてもらったのだ。
気付けばここのVIPルームのソファーに座っていた。
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