152 天剣のキラメキとレスキューハンズ 1
今日はレスキューハンズと天剣のキラメキが合同でフクラダンジョンに行く事になっている。
ギルドの前で2チームは合流した。
「おはよう御座います。」
キルが天剣の4人に挨拶を交わす。
4人は軽く手を挙げた。
「うちのメンバーを紹介します。茶眼茶髪のポニーテールが上級弓使いのケーナ。赤眼赤髪のツインテール、黒服黒ハットが上級魔術師のクリス。ピンク髪のショートでピンク眼が上級剣士のエリス。水色髪のロングで水色眼がユリア。同じく上級剣士。
茶髪 青眼 が聖職師のマリカ。大柄でガッチリ、緑髪、緑眼、の上級拳闘士ユミカ。
青眼銀髪の上級盾使いルキア。茶眼金髪の上級槍使いモレノ。これがレスキューハンズのメンバーです。」
「「「よろしくお願いしまーす。」」」
グラがホホを弛ませて言った。
「ほーーー。皆んな初々しいね。」
「じゃが実力の方は初々しくはなさそうじゃぞ。」
とロム。
サキがグラのホホを思いっきりつねる。
「だらしない顔をしないの!」
「イテテテテ。」
グラはホホに手を当ててさする。
サキは胸で腕を組んでプイと横を向く。
キルは苦笑しながら言った。
「それじゃあ、空を飛んで行きましょうか。」
グラ達が頷きながらフライの魔法を使った。
足が地面から離れゆっくりと上昇し始める。
ケーナ達もフライを唱えて後に続いた。
皆んなは上空10m位の所からフクラダンジョンの方に向かって更に高度を増しながら移動を始める。最終的には上空100m以上に達し行く手を遮るものは何も無い状態である。
「こういう移動って気持ち良いわね。」
サキが言った。
「そうだな。」グラはまだホホを撫でながら同意する。
天剣のキラメキとレスキューハンズはフクラダンジョンまで一気に飛んでいった。
天剣とレスキューはフライダンジョンに入って行きレスキューを先頭に狩場まで歩いて行った。
レスキューハンズの8人は第3階層で狩りをする予定だ。
天剣のキラメキはキルと一緒に第4階層で狩りをするつもり。
2回層のフロアボスブラッドオーガはレスキューハンズの8人で対応してみる。
キルと天剣は手を出さずに見守ったが、なんとか8人でブラッドオーガは倒す事ができるようだ。
⭐︎4の魔物を上級冒険者8人で倒せるのは上級冒険者としてレベルが高いと言えた。
天剣の4人が感心していた。
そろそろ特級に進化できる討伐経験値が貯まりそうな時期である。
キルは⭐︎4のスキルスクロールを全員に使わせていた。
この遠征中に何人かはメインのジョブで特級に進化するかもしれないという判断である。
二層を抜けて3階層で二手に分かれる。
キルと天剣、レスキューの8人の2チームだ。
天剣は4層を目指し先に進むがレスキューはこの階層で魔石を集める。
キルと天剣がレスキューを残して先に進む。
天剣の4人が身体を慣らすために魔物と相対する。
キルは様子見だ。
シザードウルフチーフとシザードウルフに対して4人は近接戦闘でガチガチに倒して行った。(サキは遠距離)
キルの出番はフロアボスのツインヘッドシルバーウルフ戦からである。
聖級冒険者4人とキル➕聖級精霊4体が聖級魔物1体をボコボコに攻撃して魔石に変えた。流石に余裕過ぎる。
4階層で鎧竜の魔石を集めるに当たってキルチームと天剣チームに二手に分かれて狩りをした。
4階層のフロアボス戦以外は特に問題は無く狩りが進んだ。
天剣も聖級に進化してここまで自分達が強くなって居るのかと驚いていた。
進化前では鎧竜は狩れなくはないが狩ることが難しい魔物だったのだ。
それが今では余裕で狩ることができているのだ。
そして魔石の買取単価は50万カーネルと高額なのだ。
借金を抱える天剣にとっては稼ぎが今までよりも圧倒的に増える事はとても有り難い。
今日は天剣は一日中鎧竜狩りである。
ツインヘッドシルバーウルフはキルが復活するたびに倒させてもらう事で話はついていた。天剣はどんどん奥へ奥へと進みながら鎧竜を狩り運が良ければ宝の箱を見つけたいらしい。宝箱は滅多に見つからないが、この4階層なら見つかっていない宝箱があるかもしれないと考えているようだ。
殆どのダンジョンではもう先人に見つけられて宝箱は見つからないのである。
未踏のダンジョンにのみ宝箱が見つかる可能性があるのである。
だが、未踏のダンジョンであっても必ずあるというものではない。
無いものはないのである。
天剣にとっては移動しながら狩るのはたくさんの魔物を狩るために必要な事であり、宝箱を探すためのものではないが、ただ見つけられそうな場所であればついでに探そうと言うだけなのだ。
キルは特に宝箱を意識したこともなかったが、運が良ければ未踏のダンジョン内では見つけることもあるのだと改めて知った。第4階層ともなれば今まで訪れた冒険者は少ないかもしれない、、、はずである。
夕刻になって野営はレスキューハンズと一緒にしようということになっているので合流する手筈で2チームは分かれるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます