第2話 大学入試の思い出

僕が受験してた頃から国公立の前期の2次試験はずっと2月25日。

(僕の頃はA日程)


娘の時もそうだった。


当時18歳の誕生日を明日に控えた僕は、生まれて初めての都会に

興奮しまくっており、現地入りをしてすぐに当時開催されていたモーターショーに向かい

人の多さに圧倒されなどして完全に浮かれていた。


迎えた受験当日、大学に入った僕は他の受験生を見て青ざめた。

皆がスリッパに履き替えているのだ。


恐らく入試案内に書かれていたのだと思うが、僕はろくすっぽ読んでおらず

下駄箱の前で立ち尽くす事となった。


裸足で悪目立ちを覚悟したが、当時セキュリティの概念など全くなかった時代。

大学内を探索し来客用のスリッパを発見、拝借して何食わぬ顔で受験会場に入場したのであった。


今日嫁から「長女が共通テストの受験票を忘れて動揺してる」と

連絡あった時、「さすがに僕も受験票を忘れたことはないなぁ(ドヤ顔)」と返しつつも、そういえば僕もスリッパを忘れて動揺したんだよなぁ・・・遺伝子恐るべしと思い出したのであった。

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