かんちゃんけんちゃん

クラピカ

第1話

ぼくのなまえはかんちゃんです!きょうはぼくとけんちゃんだけがしってるひみつをこれをよんでいるみんなにもおしえてあげます!じつは、ぼくとけんちゃんいがいのにんげんはえーあいによってあやつられているろぼっとなんです!みんなはそれをかくそうとするけどぼくたちがみてないあいだはみんかうごかずにじゅうでんしてるんです!


 「ねっ!けんちゃんやっぱり僕達以外の人間はみんなロボットで僕達がみてない間は動いてないんだよね!」


「そうだねかんちゃん、みんなロボットだよ」


「よかったぁこの世界に僕以外にちゃんと人間が居て、もしかしたら世界中を探したらまだ人がいるかもしれないけど、とりあえず近くに本物の人間はけんちゃんだけだよ、みんなにロボットなんでしょって言っても笑らってくるんだよ!でもロボットが自分でロボットって認める訳ないしそりゃそうか!」


「そうだね、かんちゃん、ロボットは自分でロボットとは認めないからね、かんちゃんを否定するやつはみんなプログラムされたロボットだよ。」

 

 ここに仲睦まじく2人でお話ししている男の子がいます。かんちゃんとけんちゃんです。

2人は仲良しなのでいつでもどこでも一緒です。学校でも家でも一緒です。今日はけんちゃんがかんちゃんのお家に遊びに来ているようです。


「かんちゃーーん、ごはんできたわよー、降りてらっしゃーい!」


「あっ!ママだ、もう!けんちゃんが遊びに来ている時は大声で呼ぶのやめてって言ってるのに!はーい、今行きますよー、けんちゃん行こ!」


 そういうとかんちゃんは部屋を出て階段を降りて行きました。


 「もうママ!けんちゃん来る時は大声で呼ぶのやめてって何回も言ってるじゃん!」


そうかんちゃんが言うとママは少し黙り込みました


「…そう、今日も来ているのね、けんちゃん」


「そうだよ、あれてことは3人分しか使ってないの!?けんちゃんと今日晩御飯食べる約束したのに!」


「…もう遅いからけんちゃんにも今日は帰るように言っておきなさい、親御さんも心配するだろうから」


「わかったよもう!ごめんねけんちゃん、そう言うことだからまた今度ご飯食べようね!」


「大丈夫だよかんちゃん、また明日学校でね」


 そういってかんちゃんは玄関先までけんちゃんを送り届け2人は手を振って今日は解散しました。


 かんちゃんはけんちゃんを見届けると食卓に戻りご飯を食べようとします。


するとパパが深刻そうなため息をつき話しはじめました。


 「…もういい加減そういうのやめなさい」

「あなたっ!」


パパが深刻そうに話しそれをママが怒鳴りましたがけんちゃんにはパパの言っている意味がわかりませんでした

 

「そういうのってなに?パパ」


「毎日うちに遊びに来る友達、うちにもう連れてくるな、いやもうその友達には会うな、”見ようと”するな」


 プチっ


「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


かんちゃんは叫びました


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

ママも叫びました


パパは何も言わずに黙っていました


かんちゃんは大事なことを忘れていました。コイツらは親である前にロボットでした。自分を産んだというだけの程のロボットでしかない事を忘れていました。かんちゃんはロボット程度が大親友のけんちゃんを馬鹿にしたのがゆるせませんでした。

 

しかし結局ロボットに無理矢理薬を飲まされて気づいた次の日になっていました。

 

次の日、落ち着いたかんちゃんは中学校に行きます。かんちゃんは学校がすきです。なぜなら学校にいる時間はずっとけんちゃんといられるからです。今日もいつもの電柱で待って居るとけんちゃんが来ました。

 

「けんちゃんおはよう!今日もいい朝だね」


「おはようかんちゃん、私は今日朝トーストに綺麗にジャムがぬれたよ、いい1日になりそうだ。」


 今日もいつもの様にたわいもない会話から始まります。そして昨日の話になりました。


「かくかくしかじかって事があったんだけど、やっぱ所詮は親もロボットだね、僕がみてない今は動いてないよ、親は僕にみられる時間が長いから多めに充電しないとね、けんちゃんの親はロボット?」


「そうさ、僕の親もロボットさ僕はかんちゃん以外のやつはみんなロボットだと思って居るからね」


「やっぱりそうか!僕もけんちゃん以外は信じられないよ!」


2人が仲良くお喋りしながら通学路を歩いて居るとそこに5人組の男の子が話しかけにきました。

 

「おいお前今日も訳わからない事話しやがって気持ちわりーんだよ!」


話しかけに来たのはいつもかんちゃんに嫌がらせをしてくる意地悪太郎君です。

かんちゃんは意地悪太郎君の事が大嫌いです。いつもいじめてきてかんちゃんはそれが辛くて不登校になった事もあります。でもけんちゃんが引っ越してきて友達ができてからはへっちゃらです

 

「けんちゃんまたコイツらだよ、でもコイツらも僕達に嫌がらせをする様に仕組まれたロボットだから、所詮プログラムされたロボットって分かってたらなんて事ないね」


「そうだねかんちゃん、所詮ロボットの戯言如き僕達には響かないね」 


「太郎、やっぱコイツ君悪りぃよ、気色悪りぃ」


「お前マジで頭大丈夫か?」


「またブツブツわけわからない事言いやがって…オラっ!」


ばんっとかんちゃんは意地悪太郎君に頭を叩かれてしまいました。

ロボットの行動とはいえ叩かれて痛いものは痛いです。


かんちゃんを叩いた後意地悪太郎君たちは走って先に行きました。

 

「かんちゃん大丈夫かい?」


「大丈夫だよけんちゃん、痛いけどでも大丈夫、叩かれるのが僕でよかった。けんちゃんが叩かれたら僕どうなるかわからなかったよ」


かんちゃんは心優しい男の子なので痛いのにそれより親友のけんちゃんが叩かれなくてよかったと安心していました。

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