引きこもりのお爺さん

また消えた、、、、

外出しないお爺さん

高校はやっと夏休みに入ったK君はクラスメイト4人で一緒に山登りに行こうとなった。ただ山に登るだけではつまらないので登る山はここ数年登山客が遭難しては行方不明になり結局見つからないという君の悪い曰く付きのS山に登る事にした。

その山に登ると細い道がありその道が登山道なのかと思い登っていくと道が途切れ元来た道もわからなくなってしまった。

彼らも遭難してしまったのだ。だが少し先に進むと山小屋があった。なぜこのようなところに山小屋なんかがあるのかと不思議に思ったのだが、今は自分達も遭難し、そんなことは言ってられる状況ではない。彼らはわらにすがる想いで訪ねる事にした。

中にはお爺さんが住んでいた。お爺さんは自分達が山で遭難してしまったことを伝えるととても嬉しそうに招き入れてもらえ、一晩そこで泊めてもらえる事になった。お爺さんはビーフシチューを出してくれ、話を聞くとここ十年は外に出ていないという。

一週間後、S山に登山に入った高校生4人が遭難し行方不明になったというニュースが新聞に載った。