237 進化の系譜 その209

 いよいよボスが出現……しかも、小山の如く巨大なレイドボス級だった!

ロム 「でっかいでゴザルな……」

カルス「斬り甲斐がある……って、でか過ぎるだろ!?」

マリィ「……どうやって攻略すんの? あんなでっかいの」

レイジ「こんな時こそ、僕の広範囲攻撃魔法がっ!」

レ以外「だからでか過ぎるんだって!」

トーコ「……対物で有効そうな魔法ってメテオとかくらいだもんねぇ……」

※いくらボス部屋が広いといえど、メテオを呼び出す程広くない罠(苦笑)

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──人外レベル4 その34──


 取り敢えず動き出し切る前に攻撃を……と、ロムとカルスが突っ走って行くが……所詮対人武器の大剣と長剣……ダメージを与えてるようには見えなかった。恐らく、HPゲージがあったとしても、10段のHPゲージの1ドットが減ってるかどうか?……そんな感じだろう(ゲームじゃないので見えません(笑))


〈うおおおお!……でゴザルぅーー!〉


〈うぉりゃああっ!〉


 遠くから見てると、小山の麓の岩石とかそういうのがほんのちょびっとづつ削れてるかな?……って感じで……ボスからは気にもしてな……あ、動いてこっち見た……の瞬間、弾かれて山の軌道を描いて落ちた……頭振って立ち上がって、また突っ込んでった……なんて、コントみたいな寸劇を見せられた。ううむ……ゴーレムだけあって頑丈だなぁーー……(苦笑)


〈ぐぅぅ……よ、よし!……魔力が溜まった、ぞ……行けぇっ!……コメットレイン!〉


 ボス部屋の天井付近に魔法陣が複数現れ……そこから隕石メテオよりは小振りな岩塊「彗星コメット」が雲霞の如く現れ……


キューーン……ごっ


キュキューーン……ごごっ


キュキュキューーン……ごぱっ!


 最初でこそゆっくりと降り注いでいたが、次第に加速されだして……一度に複数が注ぐように流れ出して……今や雨あられの如く小山に降り注がれていた。


〈ちょおっ!?〉


〈とっ……止めるでゴザルぅーーっ!?〉


〈あはは……すいません、この魔法……一度発動したら込めた魔力が尽きるまで止められないんですよ……〉


 ……と、すまなさそうに謝るレイジであった(笑)


〈〈何てものぶっ放しやがる(でゴザル)ぅーー!?〉〉


 攻撃から回避に転じた前衛組を生暖かい眼差しで見守る後衛組……トーコはトーコで、難しい顔をして動向を見守っていた……


━━━━━━━━━━━━━━━

トーコ(うーーん……コメットかぁ……多分、切り傷一杯作っても出血多量で死ぬ……なんてオチで倒れないよねぇ……あのでっかいのって)

※小山の大きさのゴーレムだったらそうなる可能性極大(苦笑)

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