10 進化の系譜 その10

 しーりこーんにんげーん……あらわるあらわるぅ♪……つってもラブ●ールじゃねーぞ?(あれもシリコン製が多いけどなっ!)……だから毒効かなくなったのか?……コ●ナもいつの間にか治って(体が人間じゃなくなったから?)たし……

 これから俺は何処どこに行くのだろうなぁ……ハァ。

※場所もそーだが、立場的な意味で……(少なくとも、実験体で解体検査する研究所には行きたくない!)

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──穴は減った──


 そういや水は飲めるけどシッコはしなくなった。食い物は食べなくなった。当然……って訳じゃないが、ンコもしなくなった……入れる物が無いから出る物も無いってことだな……。だから、うちの公共料金は上水道料金が大激減して、下水道料金はゼロに……。当然いぶかしむ人が出る訳で……



「Tさーん、いらっしゃいますかぁー?」


どんどんどん!


 ドアがノックされる。電気を使わなくなったのでインターフォンはあるんだが電気が通じてないので鳴らない……ので、ドアをノックするしかない訳で。


「Tさーん?」


どんどんどん!


 仕方ない……とドアのそばまで来て返事をする。前はインターフォンで返事ができたけど、今は電気が通じてないから……


「……はい。何方どなたですか?」


 必要最低限の言葉をつむぐ……最近口を開いてないので声が余り出ない。しゃべる機会が激減してるからしゃーないが……。これでも一所懸命声を張り上げたんだけどな……


「Tさぁーん!」


どんどんどん!


 いや聞こえてないんかいっ!……仕方なく、ドアを内側からもノックして気付いて貰ったけど……大声張り上げる努力するより、こっちのが楽だって気付いたよ……orz


「あ、居たんですね?……居るなら居るって声出して下さいよ!」


 いや、あんたのノックの音にかき消されてたんですがねぇ……


「水道局の者ですが、きちんと水……使ってますか?」


 は?……どういう意味だ? きちんとコップ使って飲んでるけど……1日にコップ3杯だけだけど。コップじゃなくて蛇口から豪快ごうかいに飲み干せってことか? それとも何か別の様式があるとか……


「先月の上水道の利用量が30㎡もないんですが?……下水道の利用量なんて……何とほぼ0㎡!……これって異常じゃないですか?」


 いや、トイレも使ってないんだから0なのは当然だろ? ただまぁ……いつ何時、訪問者が使うかも知れないから埋めてないだけだし……。上水道は……要はコップ1杯300mlくらいでそれが1日3杯……1箇月30日で27リッターってことだ。30リッター行かないのは当然なのだ


※下水道管を埋めればネズミの侵入を防げるんだけど、来客があって用を足したら溢れるので断念したのだった!(我ながら英断だと思っている……orz)


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 訪れたのは水道局の人(多分下請けの人間)でした! いやまぁ……異常な使用量なら確認するのは当然だろうけど……厄介ごとにしか感じられませんな(苦笑)

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