08 進化の系譜 その8

 不審人物が家屋侵入!……このまま誘拐事件も発生間近かっ!?

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──薬が効かない体に!?……って今更気付く罠!──


むーっ!むーっ!


 別にムームー星人になった訳じゃない。口を布で塞がれてるから声を出せないだけだ。ガラホは自室におきっぱだから使えない……失態だ! ちなみに言霊ことだまは声に出さないと使えないっぽい。さっきから無詠唱……つまり頭の中で思い浮かべてるけど……ね。


(全く変化は起きない……と)


 ちなみにこの体になってからは体力は兎も角……筋力は子供並みに落ちてるので……


むーっ!むーっ!


 全然抗えない……。これだから子供の体って……orz


どぼっ!


(ごふっ!?)


 余りに暴れるからか、腹殴られ……いてえっ! 吐くべき食い物が腹に無いからリバースするのは水だけ……。少ないので布で口が塞がれてるから染み込んじゃって殆ど漏れない……つまり、俺と接吻しても無味無臭で詰まんないオンナ!……なぁんて考えてないとお腹が痛いの心ヨ!……うぐぐ。


とすっ!


(ぐあっ!?)


 今度は首トンならず、首に手刀を落とされる……


(首が……痛い……)


 そして気付く。恐らく、意識を奪う為にクロロフォルムみたいな薬品を布に染み込ませてる筈……だが、全然眠くなるとか、意識を失うとか……それがない。


(ひょっとして……薬が効いてない?)


 この体に変化してからは……●ロナは完治……というか、影響がさっぱりなくなった気がする。風邪とか引かなくなったし……ちょっと油断するとかかる病気とは縁が無くなった気がする……。水しか飲まなくとも生きて行ける体……と、いうのも……


(まさか……こいつら!?)


どがんっ!


いってぇっ!!)


 再び気絶させようとしたのか、頭部を思い切り殴られる。だけど、その音で気付いたのか、町のあちこちから声が……


 そのお陰で、俺は……助かった……と思う。襲われた主原因にも気付いちまったが……


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 多分、某国……仮に誘拐された先は……人体実験とか解剖とかロクな運命が待ってないと思われ……ヒィィッ!?

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