俺は人を殺す事に躊躇しない! 殺していいなら迷わず殺すよ。

神石水亞宮類

第1話 俺は人を殺す事に躊躇しない! 殺していいなら迷わず殺すよ。




俺は殺し屋だ!

いや? その前に、“工作員をしている。”

俺の国の政府が俺に行ってほしい国に工作員として入り込む。

俺はごくごく普通の生活を送るのだが、もう片方ではスパイの

仕事もこなしていく。

政府に頼まれた情報を自分の国に流すんためだ!

そして状況に応じては俺は人も殺す。

人を殺す事に俺は躊躇しない!

俺は両親を戦争で亡くした、両親だけではない兄妹や親戚に従妹

おじいちゃんやおばあちゃん皆、亡くなった。

俺を残してな。

“人を殺すのに躊躇していたら? 俺が先に殺される!”

そんな世界で俺は育ってきたから、俺は人を平気で殺す。

それが俺の仕事でもあって、俺の人生の一部になっている。



『ねえねえ、ユンさん?』

『どうしたんですか?』

『今日は、ジュディーさんは家に居るの?』

『それが今日は用事があって、家には居なんですよ。』

『あらそうなの? 美味しいジャムを作ったから? 少しおすそ分け

しようと思ったんだけどね。』

『ボクでよければ、一緒にアフタヌーンティーでもしましょうか?』

『でもジュディーさんに怒られるわ!』

『大丈夫です! ボクからジュディーにはしっかり説明しておきますから。』

『なんだか旦那以外の男性とお茶を楽しむなってウキウキするわね。』

『ボクもですよ、ミッシェルさん。』




・・・僕の狙いは、“ミッシェルだった。”

彼女は国の秘密情報を知っていると聞いている。

俺はだから彼女をおびき寄せる為にお茶に誘ったのだ。

この国に来て、直ぐに結婚したジュディーは前の晩に俺が殺して

庭に埋めた。

もう彼女には用がない!

俺はこのミッシェルから“秘密の情報を聞き出し殺すつもりだ!”



『もし? ミッシェルさんがよければ家の中に入らない?』

『えぇ!?』

『大丈夫! ただ二人でゆっくり紅茶を飲みながらお話したい

だけですよ。』

『あら、そうなの? じゃあ、お言葉に甘えて!』

『外じゃ、お話できない事もありますしね。』

『気になる話でもあるのかしらね?』

『そうですよ、ミッシェルさん。』




俺はミッシェルを家の中に入れ、この国の秘密情報を聞き出そうとした。

彼女はその話を俺がすると? 嫌な顔をして俺にこう言った。



『あなた、本当にユンさんなの?』

『いいや、俺はユンじゃない! ユンはもう死んでるよ。』

『まさか? あなたが殺したとか?』

『あぁ、偶然! 俺の目の前を通った本物のユンに俺が声をかけてね!

パスポートから戸籍まで何から何まで俺はユンになる事にしただけだよ。』

『・・・じゃあ、あ、あなたは、一体!? 何者なの?』

『それを聞いてどうなるんだ? もう君も死ぬんだよ。』

『私から情報を聞いてどうする気?』

『自分の国に持ち帰るんだ、大事な秘密情報だからね。』

『私は何も知らない! 殺さないで!』


【ドスッ】

【ド―――ン】



『さようなら、ミッシェル。』




俺はミッシェルから聞いた情報を国に持ち帰る為に仲間に頼んで

おいたボートに乗る。

俺はまた自分の国へ帰るのだ!

俺は工作員でスパイで、殺し屋だ!

俺の仕事はこの先、俺が死ぬまで続くだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

俺は人を殺す事に躊躇しない! 殺していいなら迷わず殺すよ。 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ