〝いじめ〟の先にあるもの。

二宮みぃ。

〝いじめ〟られる私。



「あはははっ!」


「ねー、早く出しなよ、お金」




私、江藤風華(えとうふうか)の髪の毛を、

なんのためらいもなく引っ張る女の子たち。




髪の毛。引っ張られるのは痛いけど............




なんの抵抗もせずに、

実に5人ほどに囲まれている私。




名前に、華やかの〝華〟って、

入っている割には名前負けするほど地味。




それが私の容姿だ..................




何が理由か?なんてもう忘れたけど。




ただ1つ言えるのは、

これが〝いじめ〟であると言うこと。




毎日、毎日、これが私の日常。




もう、日常になり過ぎて、

抵抗することすら忘れてたのに...............




「へぇ、寄ってたかって〝いじめ〟ねぇ、」




私と、私を囲む女の子たちに向けて聞こえてきた言葉。




「「な!」」


「「なんで!?」」


「真島くん......っ!」




女の子たちはそれぞれ言葉を発すると。




いつの間にか、

髪の毛から痛みが消えた...............

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