参ノ三 小川町で梯子咖哩
第33匙 カレーをアテに〈パクチーレモンサワー〉で:AKL〜カレーなる酒場〜(E07)
書き手が、〈ハシゴ・カレー〉の第三の地として選んだのは小川町であった。そして、今回のターンもまた、第二弾同様に、〈一夜〉でカレー店を連荘するというものである。
その企画・第三弾の最初の店として、書き手が訪れたのが「AKL〜カレーなる酒場〜」である。
「AKL(あから)」は、ランチ・タイムは、カレー料理を提供する〈カレー屋〉として、「カレーボウル キーマ」と、牛・豚・鶏という三種のお肉を使った「カレーボウル ミートさん(3)」という二種類の「カレーボウル」を〈七〇〇円〉で提供している。このカレーボウルの主食は原則として米なのだが、課金すれば、米を豆腐に変更する事もできる。
しかし残念ながら、ディナー・タイムには、そのカレーボウルの提供は行っていない。「AKL」は、昼はカレー屋、夜は立ち飲み屋という、二つの業務形態を採っていて、立ち飲み屋におけるカレー・メニューは、キーマカレーのルーだけが「カレーのあたま」という商標名で提供されているのだ。
かくして、夜の訪問客は、この「カレーのあたま」を〈ツマミ〉にして、アルコールを嗜む事になる。
書き手は、「スタンプラリー22」の時には、昼に訪問し、カレーボウルを豆腐に代えたのだが、今回の「スタンプラリー23」では、〈お酒とカレー〉という文脈の中、この店「AKL」をディナー・タイムに訪れた次第なのだ。
さて、その「カレーのあたま」の価格は、わずか〈二〇〇〉円で、これにドリンク一杯を付けても一〇〇〇円は超えない。もちろん、スタンプも押印してもらえるので、お腹も膨れず、コスパもよく、夜の「AKL」は、まったくもって、ハシゴ・カレー向きの店である、と言っても過言ではなかろう。
ところで、近畿地方では、〈酒の肴〉のことを〈アテ〉と呼ぶのだが、その語源は、「酒席に〈あてがう〉おかず」に由来しているそうだ。イメージとしては、小鉢や小皿に入れられた簡単で軽いおかずが〈アテ〉で、「AKL」提供の「カレーのあたま」は、まさに〈アテ〉と呼ぶに相応しいものであろう。
その「カレーのあたま」を〈アテ〉にして、書き手が飲む事にしたのが、「パクチーレモンサワー」であった。
これは、パクチーを使った飲料はカレーに合うんじゃね? という単純発想ゆえの選択である。
書き手自身は、〈パクチーレモンサワー〉を飲むのは初体験だったのだが、「パクチーレモンサワー」をキーワードにネットで検索を掛けてみたところ、約十八万九千件もの検索結果が出た。
例えば、お酒のディスカウントストア『カクヤス』のページによると、その作り方は、「樽ハイ」に適量のパクチーを入れ、さらにレモンをしぼってかき混ぜて完成というお手軽なものであった。
実際には、どのぐらいのパクチーを入れるかで味もかなり変わるように思われるが、「AKL」で提供されたのは、瓶に入れられた、博水社製の「ハイサワー パクチーレモン」であった。
この「ハイサワー パクチーレモン」という製品は、「炭酸水に果汁が入ったお酒の割り用飲料」という「ハイサワー」シリーズの一つである。
書き手は、瓶に入った「ハイサワー パクチーレモン」を、焼酎と氷が入ったジョッキに移しつつ、アテである「カレーのあたま」を舐めながら、夕方の一時を過ごしたのであった。
〈訪問データ〉
AKL〜カレーなる酒場〜:小川町エリア
E07
八月二十三日・水・十七時半
カレーのあたま (二〇〇)パクチーレモンサワー(四〇〇):六〇〇円(QR)
北斗の〈券〉:No.04「トキ」〈四枚目〉
〈参考資料〉
「AKL〜カレーなる酒場〜」、『神田カレー街 公式ガイドブック 2023』、五十一ページ。
〈WEB〉
『AKL〜カレーなる酒場〜』、二〇二三年十月二十三日閲覧。
「パクチー香るレモンサワー」、『カクヤス』、二〇二三年十月二十六日閲覧。
「ハイサワー」「製品情報」、『博水社』、二〇二三年十月二十六日閲覧。
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