第31匙 二軒目なので量は少な目でお願いします:ティグレ(C07)

 滞在半時間にして、一軒目の店を後にした書き手は、神田駅から銀座線に乗って末広町駅に向かった。そこから歩いて数分、そのアキバ・エリアの外縁北に位置しているのが「ティグレ」である。

 この店は、前年の「スタンプラリー22」では最北端に位置していたのだが、今回の「スタンプラリー23」では、その〈最北地〉というポジションを、「松屋精肉店」に譲ってしまった。とまれ、「ティグレ」が最北の店の一軒である事に変わりはない。


 昨年、書き手は「ティグレ」を昼に訪れたのだが、この一連のターンにおいては、〈夜にカレーと一緒にお酒を〉というコンセプトに基づいて、バーや居酒屋を巡っているので、夜の訪いとなった次第なのだ。


 この店は、平日の営業時刻は、開店が十七時、閉店は、月曜から木曜は二十三時(LOは二十二時)、金曜は二十六時(LOは二十五時)とかなり深い時刻まで営業している。しかし、いつものカレーガイドブックには、「カレーが無くなり次第終了です」という注意書きが為されており、事実、深い時刻に訪店して、カレーが枯れていた、というSNSのツイート(現「ポスト」)をかつて目にした事があるので、書き手は、比較的浅めの時刻に、この店を訪れた分けなのだ。もちろん、SNSで、最新の開店状況の確認も怠らなかった。


 さて、この店はバーなので、メインの提供品はお酒で、料理はサブだ。だから、夜の営業時には、カレーに関しても、普通の量以外に、いわゆる量少な目の「おつまみカレー」というメニューも存在する。しかし残念ながら、おつまみカレーは、スタンプ対象外である事が、店内において掲示されていた。


 書き手は、この日、一日で三軒のカレー・バーを巡る、という企画を遂行中だったので、一時間前にミニとはいえ既に一食たべ、さらに三軒目の居酒屋でのカレーも控えているので、二軒目である「ティグレ」でも、胃に負担を掛けずに済ませたかったのだ。

 そこで、スタンプをもらう目的で、普通のカレーを注文したのだが、量を減らしてもらう事、それ自体は可能なので、このような量減方法で、書き手は、ハシゴカレー企画を遂行する事にしたのである。


〈訪問データ〉

 Dining Bar Tigre(ティグレ):アキバ・エリア外縁、上野エリア

 C07

 八月十七日・木・十九時

 スパイシーキーマカレー(一三〇〇)、樽ハイ生ライム(五五〇):一八五〇円(現金)

 北斗の〈券〉:No.12 シュウ〈三枚目〉 


〈参考資料〉 

 「Dining Bar Tigre(ティグレ)」、『神田カレー街 公式ガイドブック 2023』、六十三ページ、二〇二三年十月一日閲覧。  

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