匙休め07 メトロ・トゥエニフォー

 一概に、〈千代田区〉と言っても、その領域は皇居を中心に拡がっており、新宿区に接している西部から西北部における市ヶ谷や飯田橋、文京区に接している北部の水道橋や御茶ノ水、台東区に接している北東部の秋葉原、中央区に接している東部の神田や東京、南東部の有楽町、港区に面している南部の内幸町などが、広い千代田区をぐるっと取り囲んでいるイメージなのだ。


 今回の「スタンプラリー23」のカレー提供店は、飯田橋エリア、神保町エリア、淡路町エリア、神田エリア、秋葉原エリアなどに集中しており、エリアが近接していれば、徒歩での移動も可能なのだが、例えば、飯田橋エリアから秋葉原エリアへの少し離れた場所への移動や、書き手の生活圏から千代田区の移動に、「東京メトロ」の利用は必須なのだ。


 ということは、である。

 単純計算、メトロでの最低運賃の往復は〈三六〇円〉、一日に二軒カレー店を巡った場合、その経費は〈七二〇円〉となる。

 この場合、一日当たりの交通費は千円もかからないのだが、しかし、一四二店全てをメトロで巡った場合の交通費の合計を出してみると、三六〇円かける一四二店で〈五一一二〇円〉と、かくの如く、交通費だけで五万円オーヴァーになってしまう。

 つまるところ、「スタンプラリー23」でカレーの食べ歩きをする上で、明らかにかかる費用が交通費なので、コスト面において、その経費削減が課題となる。

 それでは、いかにすればよいのであろうか?


 その場合、移動における利便性を発揮するのが、「東京メトロ24時間券」という一日乗車券で、例えば、この券を九月五日に購入した場合、その日だけが利用可能な分けではなく、これは、例えば、九月五日の九時に使い始めた場合、翌日の六日の九時まで利用できる、という代物なのだ。

 という事は、例えば、ランチのために、五日の十三時に利用を始めた場合、同じ日の夕食、さらに、翌日の十一時の昼食の時の移動にも使え、都合、一枚の二十四時間券で三軒を巡れる事になるので、一軒の交通費のコストは〈二〇〇円〉で抑えられる。


 一枚につき平均三軒巡り、一四二店全てをメトロの一日券で移動する場合、理論上、四十八枚の券を買えば事足りるので、〈二八八〇〇円〉と、約半額に経費を抑える事が可能となる。

 実は、書き手は、仕事への移動にも東京メトロを使う事が多いので、仕事先からカレー店を回すケースも考慮に入れると、この「東京メトロ24時間券」の効用は益々増す事になるであろう。 


〈参考資料〉

〈WEB〉

 「東京メトロ24時間券」、『東京メトロ』、二〇二三年九月五日閲覧。 

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