第3話 拘束されていく体
次に元彼は私の右手を握り指を絡ませてきた。
そして言う。
「手をグーにして」
元彼の手は私の手から離れてグーにすると、そのまま私のグーになった手にテープのような物を巻き始めた。
それが終わると言う。
「左手もね」
私は左手もグーにすると、右手と同じようにテープを巻き付ける。
両手がお団子のようになった私は手を開こうとしたが、全く開かなかった。
そんな私に元彼が言う。
「右手を突き出して」
元彼の言う通りに右手を突き出すと肘まであるロンググローブのようなものを嵌められた。
ワンピースの袖の上からロンググローブを嵌められた。
このロンググローブは何かがおかしかった。
お団子のような手にされたのに、簡単に嵌める事ができたから。
試しに嵌められたグローブで顔を触ってみる。
ラバーマスクを二枚重ねに被っているので鈍感になっているとはいえ、そのグローブの先がテープでお団子にされた同じような形状をしているように感じた。
手がラバーのお団子になった私に今度はピッタリとしたパーカーのようなものを着せていく元彼。
私は全身をラバーで幾重にも重ね着をさせられて、最後に着たピッタリとしたパーカーのフードも被せられた。
私は元彼に拘束されるようにラバーの衣装を着せられていることに薄々気づいていた。
だが、私も拘束される事に喜びを感じる性癖のため、元彼に抗うことなく従ってきた。
「いい感じ!」
そう言うと元彼はゴム人形となった私を抱きしめた。
しばらく、抱きしめられ体中を触られると気持ちよくなり思わず体を震わせてしまう。
元彼の顔は見えないが、唇を重ねられた事は分かる。
私も元彼に応じるようにして模擬ペニスを咥えラバー越しにキスをした。
しばらく抱き合って唇を重ねていたが、元彼がゆっくりと私から離れる。
「最後のプレゼントを受け取って」
元彼はそう言うと、私の足首辺りで何かをし足首がヒンヤリとした。
「両手にもしてあげるよ、両手を出して」
私が両手を突き出すと、手首にヒンヤリとした枷のようなものが取り付けられた。
“次はどんなプレイが待っているのだろう?“
私はワクワクしながら、元彼に従い首にも枷をつけてもらった。
「君と出会えてできれば一緒になりたかった、これまで凄く楽しかったよ、今までありがとう、さよなら」
そう言うとそのまま元彼は部屋を出て行ってしまった。
元彼の言葉に私は言葉を失い、長かった一つの恋愛が終わりを告げた事に脱力し、ベッドに勢いよく腰掛けた。
その時突然、ショーツの模擬ペニスが動き出した。
模擬ペニスは私の体の奥まで突き刺さりしっかりと固定されている。
私の一番感じるところを激しく刺激し続ける。
“いやっ、ダメっ、逝っちゃう、逝っちゃう、逝っちゃうぅぅぅぅぅ!“
私は衝撃的な快楽になす術なく何度も絶頂に達した。
そして、模擬ペニスがその凶悪な振動が止む前に意識を手放した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます