不倫-fulin-

ごむらば

第1話 元彼、最後のお願い

私は結婚して間もない新妻。

なのに、昔付き合っていた元彼との関係が切れないで続いていた。


水曜日、夫の仕事が遅くなるのを狙って元彼はいつもやって来る。

元彼がやって来ると家にすぐに招き入れる。

ご近所の目があるから。


だが、今日で元彼との関係を終わらせようと決心していた。

その事は元彼にも告げている。

私がこんな状態に耐えられなくなってきたから。


元彼に別れを切り出すと条件を提示された。

それは私のためにオーダーしたラバースーツを着てエッチをすることだった。


元彼なので、なんとなく彼の性癖は気づいていた。

仕方なく条件に応じる事にした。


元彼がやって来たのは午前10時。

夫の帰宅までは10時間以上もある。

過去に元彼にお願いされてラバーストッキングは履いた事があるので、独特の匂いがするのは知っている。


でも、時間があればお風呂に入り、夫が帰るまでには匂いも消せると考えた。


ご丁寧に元彼はラバースーツを着るための潤滑剤までも用意していた。

その理由はすぐに分かった。

このラバースーツが潤滑剤無しでは着られない特殊なものだったから。


ネックエントリーというタイプのラバースーツらしく、ファスナーなどはなくラバーの特性を活かして、首のところを広げて着ていくタイプのラバースーツだった。

しかも手袋も5本指ソックスも一体となっており、おまけにマスクまでついている。

そのマスクも一枚でなく二枚。

首元に繋がる形で胸側と背中側に垂れ下がっていた。


普通なら断るところだが、今日は別れを切り出し関係を終わらせる最後の日。

私は元彼に言われるがままラバースーツを着ていく。


「君の好きな赤いラバースーツをオーダーしたんだよ」

と元彼は言う。


確かに私の体を細かく採寸しただけあり、ピッタリとし過ぎている。

程よい圧迫感が気持ち良く、どんどん興奮してくる。

腕も通してあとはマスクだけとなった時、私はかなり興奮し顔は紅潮していた。


ラバースーツを着て興奮している事を元彼に悟られたくない私は胸元に垂れ下がるマスクを急いで被ったのだが、中にはベニスギャグが仕込まれていた。

一瞬躊躇したが、それを咥えてマスクを被った。

鼻から呼吸はできるし、視界も細かい穴からよく見えている。

ペニスギャグを咥え、マスクに軽く圧迫される快感に酔いながら、さらなる圧迫を求めて背中側のマスクに手をかける。


すると元彼が言った。

「被せてあげるよ」

背中側のマスクは首元までしっかりと覆うタイプで私一人では被れないものだった。

実際、元彼もマスクを被せるのに手間取っていた。

マスクを被せてもらうと、視覚が奪われペニスギャグも固定されたように私の口の中に収まり声が出せなくなった。


呼吸はできるが視覚が奪われ、私の触覚はかなり敏感になり、全身が性感帯になったようにも思える。

元彼に腕を触られているだけで、ビクビクと体が震えて逝きそうになる。


ラバースーツに着替えた私をベッドに押し倒す元彼。

ラバースーツを着たまま、クロッチファスナーを開いて彼と交わった。

いつもよりも感じやすく興奮した彼とのエッチは、過去最高に気持ち良かったが声は上げられなかった。

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