あとがき
拙作、『異世界でチート超人になったら人生とり戻せますか? 褒めて貰えますか? ~ダブルジェンダー転生記』(略してチーとり)
ここまで読んで頂き誠にありがとうございました。
こんな自分の作品に♥応援、☆、コメント、フォローなど頂いた方々に本当に御礼申し上げます。
そこで感謝を込めてあとがきを書きたくなって追加させて頂きました。 (一部、近況ノートからも引用)
また、あとがきを読んでからこの物語を読むかどうか決めようと思っている方もどうぞ一通りお目通し頂ければ幸いです。
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コロナが流行り始めた頃、自粛行動の中、何処にも行けずアニメを見まくって息ぬきをしてました。
その頃に見た『ヴァイオレットエヴァーガーデン』。 そのカタルシスにとても感動しました。
そして関連のようつべのMADを見ていたら、小説の方もファンタジックで良いよ、という評価コメントが多く、すぐにポチして4冊全部読みました。これまた感動。
実用書しか読んで来なかった自分が、『あんな風に人を感動させてみたい!』と初めて心に火が灯りました。
これにより自分の創作上の大テーマが出来ました。
主人公の『カタルシス』です。
そこから一次創作の人生が始まり、公開はこのカクヨムが初となります。(読み手としても初)
日々、皆さんの熱意に感心するばかりです。
* *
ところでこの異世界物に挑戦するにあたり、作品のテーマをどうするか、色々なプロットを考えている内に
『人生の取り戻し』
であり、その為に
『今出来る事をやり抜く』
となって行き、物語のフックは
『徳を上げると強くなる』
『ジェンダーチェンジ』そして定番の魔法ではなく『物理攻撃』に。
そうして各キャラに掛け合いをさせていたらドンドン勝手にしゃべり出し……
仕舞いには兄妹もので、でも別のバディーがいて、ヒロインはまた別にもいて……という欲張りな設定に散らかりかけ……。
それでも主人公の圧倒的敗北の人生から一つのカタルシスに辿り着く、という筋道は描けたのではないかと思えたので公開へと踏切りました。
作風であり、短所でもある情景描写の少なさは、私のセッカチな所に依るものかも知れません。もしくは自信のなさ?
つまり、こんな無名な者の物語をいきなりジックリと読んでくれる人なんて……と思うと、ストーリーを次々と展開せねば、という感じに急いてるのかも知れません。
ただ、そこが忙しい現代人向けとして長所と感じる人もいるのではと、そのスタイルは貫きました。
どうあれ、皆さんもそうだと思いますが、生まれてしまえば自分の作品はまるで我が子のように愛しいものです。
少しでも日の目を見る様に、と思ってしまうのが親心です。故にこの物語を読んで頂いた方への感謝は言葉に尽くせない程です。
その上で。
忙しい皆さんには難しい事とは思いますが、この兄妹の過去 【第72~75話】を知った上で、もし再び立ち戻って (要所のチラ見でも良いので) 再読して頂く機会があるなら、もっと全然共感をして頂けるのでは、と考えたりもしてしまいます。
(とは言え、あれを前半に持ってくる事は、内容的に読み手にはキツ過ぎるかなと思い、出来ませんでした)
二人の過去を最後に明かした為に、どうしても初見では「?」な反応ばかりのルナだったかと思います。
何故ルナがあそこまで何度も挫けたのか、やたら可愛いものを追ったりしたか。
あれ程ルカを殴ってしまったり、遠ざけようとしたり、ポンコツエロ少女になったりしたか。
誰がBROSと再会させたりしたのか、或いは随所で心が折れそうなルナの頭に鳴り響いた言葉が誰からのものだったか。
なぜあそこまでセイカはルナに対して深い同情を示したのか。
そして王宮での再会がどれ程、それこそ身が焼かれるくらい切ないものだったか。
更には、どれだけの想いを込めて『これがボクの恩返しだ』と叫び、涙の猛攻を尽くしたのか。
ある意味、2周目こそが本当にこのストーリーを味わえる物になってしまった構成に色々思う所が有ります。恐らく2倍以上感じるものが違って来ると思います。
そうした事から、時間が許せば要所だけでもルナの気持ちや、兄の目線になって再読頂ければなお幸甚です。
また、下手ですが一生懸命描いたイラストにコメントなど頂けたら更に嬉しいです。
(早くAIイラストを使いこなせる様にしないと時代に取り残されそうですが、未だ余り触れられてません……)
※ 既にいいねやコメント頂いた方、励みになり感謝感激です! この場で御礼申し上げます。
それと、本作の創作時、YouTubeでイメージにハマった曲を聴きながら勝手に『脳内劇場版アニメ化』(笑)しながら完成へと漕ぎ着けたため、それらの曲にも思い入れがありまして……。
本編で幾つか紹介して来ましたが、機会あれば是非聴いてみて下さい。 皆さんのイメージにも合うでしょうか……。
特にオススメは以下2つ。
ルカによる励ましの復活劇:第62話の『Believe』
ボクの恩返しを叫んで涙の猛襲:第69話の『Tide』
本作のテーマ 『今出来る事をやり抜く』
これは何かをやりきらねば、ではなく、少なくともやり切ったんだと悔いの無い所まで想いを遂げることを伝えたかったのです。
そのことが自分や他人を赦せたり認めたり出来る、そうして初めて見えてくるものが……新しいステージへ踏み出せる様になるのだ、と再認識するメッセージとなっています。
そして『自分の存在理由』―――それを見失ってさ迷ってしまったルナ。自分を肯定する為の果て無き堂々巡りへの答えも『今出来る事をやり抜く』だったのです。
更にもう一つのテーマ、『ジェンダー』
近年、性差別をアチコチで問題視しながらも、小説を見ると結局、ほぼ男には強さ、女には美しさを求め、殊更に強調されて恋やら愛やらそればかり。
そこを回避していても百合かBLか。要するに性的な動機を根源とした物語が99%……
読み専さんのフォローリストを見るとムネ焼けしそうな同傾向。
もちろん、本能に訴えかけるのが手っ取り早いし人間の興味なんてほぼそれなのでしょう。だからそれが正解です。
けれど
(お陰で読まれないわ、読まれても感想に因られるわですが……笑)
それでも最後までお付き合い下さった方へは改めて感謝の辞を述べさせて頂きたいと思います。
それでは今後も頑張って行きたいと思いますが、作家さん達はつい魂を削ってでも頑張りがちですので、皆さんもくれぐれも体に気をつけながら創作ライフを楽しんで頂きたいと思います。
深宙 啓
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