105. 世の中にたえて家事などなかりせば 


 世の中に たえて家事などなかりせば 主婦の心はのどけからまし



現代語訳:

もしも世の中にまったく家事など無かったならば、主婦の心はどれだけのどかでしょうね。


 在原業平朝臣の有名な桜の歌が、昨日ふと家事の文脈に置き代わって頭を過りました。


 まあ、家電も充実して来た世の中では有りますが、昭和初期まで女中さんらとチームプレイでやっていた家事を、今の主婦は一人で、人によっては働きながらやっていたりする訳で、仮に誰かと分担していたとしても、分担のことで揉めたりして、「のどけし(のどかで おだ やかである)」と言う訳にはいかないでしょう。


 しづごころない(落ち着いた気持がない。 心静かでない)事でありますなあ。



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