応援コメント

第56話 若き提督と海の傭兵」への応援コメント

  • 見習い魔女の方も読ませてもらいましたが、背景になる世界の作り込みが素敵ですね。キャラクターも魅力的です。群像劇かな?視点が増えると更に世界が良く見えるようになるので殆どの人には真似できない芸です。  
    キャラクターが勝手に動いて話を作ってくれると言う人がいますが、作者さんの場合世界が自然と組み上がって行くのかも。  
    結局上手い人は書く人で、書き続けられる人は大洲さんのように話を計画して作るより自然と産まれるというタイプの人が多いようです。そういう人はプロットや目標を立てて作品を作るのは辛いと聞きますね。

    しかし難点も感じます。  
    まず読者の知的水準とか意欲を問います。  
    次にこうしたら面白いとか、こうあって欲しいという読者や作者の希望を無視して自然な展開が続くと…必ずしも面白くはなりません。  
    例えば長老ですね。存在は世界観的に自然ですし、ミステリなら意外な大穴アルアル枠。ハリーポッターでハーマイオニーが何故かロンと結ばれたように、激戦を勝ち抜いたヒーローが帰り道で地雷踏んで御陀仏するようにストンと納得はできる。でも、カヨウを持ち上げてから殺すなら物語性がありますが、空気な男児キャラ二人が死んだだけだと読者的には感情的に動きがない。私は何か道で車に轢かれた猫を見たような中途半端な感情移入出来てない状態で主人公の懊悩を読みました。  
    上手く説明できず申し訳ないのですが、世界観を構築する設定作業(トルキンとかが有名で作れるのは凄いことです)と、聞き手の反応を引き出し感情を操るために行うストーリーテリング、この2つの側面が小説にあるとして、どうも大洲さんは前者が好きで後者はあまり好きではないのかなと感じました。

    作者からの返信

    greenkitten5様

    見習い魔女の方も読んでいただいて嬉しいです。

    群像劇は千百華(ゲル状生物)で書きましたが好きですよ。
    キャラが先に立つ書き方は苦手な自覚があって、物語を引っ張る強キャラ不在になりがちです。

    以前にどなたかの感想返信で書いたような記憶がありますが、主人公は作品世界で起きる事件の中心にいても、主人公が世界の中心ではないという意識があります。
    世界にはそれなりの過去の歴史があって成り立ち、そこに住む色んな人の思惑で動いている。

    それなりに独自世界で話を作ろうとするせいで、世界説明が多くなりすぎて登場キャラが薄味になりがち。
    ご指摘ありがとうございます。
    もう少しエピソード入れるべきだったなと反省です。