痛みと鮮血と…

理緒

プロローグ

これは、僕が生きる証を得るためにとった手段のお話。

僕が生きてていいって思えるようにとった手段のお話。


「痛みと鮮血と…」


あてもなく今日も、真っ暗で冷たくてネオンの煌めく街をただひたすら何かを求めて歩き続ける…

この街はどこか僕に似ている…

僕はこの街が好きで嫌い…

僕自身に似ているから…

空っぽ。

だから 僕は生きる意味をさがしながら今日も歩く…

少し歩いて、見上げた先には…

そこには、黒く重たい扉。

僕はここで生きてる心地を得る。

一瞬の、できごと。

それで生かされてる心地を得る。

僕はそのためにここまで歩いてきた…

今日もこの重たい扉を僕は開ける。

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