痴漢の名は。

「っ…きみ……」


「アンタ名前は? どうよ逆に痴漢される感じ。俺もさっきアンタに散々いじられたんだ。これでおあいこだろ?」


俺は痴漢男に逆痴漢をすると、手で相手のアソコをズボンの上から触った。


「俺だってやられてばかりじゃ、面白くないからな。アンタに同じ思いさせてやるよ」


 そう言ってズボンの上から、手で上下に股間を擦った。男は俺に感じている様子だった。さっきまで痴漢されてたのに、今は痴漢する方に回っている。


 それってなんか変な気分だったけど、痴漢男の反応を見ていると楽しくなってきた。男は乱れた吐息で自分の名前を名乗った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る