応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  •         橋の下への応援コメント

    かいとおる様。お久しぶりです。「ちえ」のことよく覚えてます。本作も繊細な描写で、橋の下、砂場、川などの臭いがしっかり伝わってきます。それらは、今、作者様の目の前にはないはずなのに、実際にあるかのようなリアリティーが見事です。少年は自分の手で、自分の目の前で、何かを消したいという衝動を持っています。人間という迷える生き物の戯れに、ワニ軍曹は立派に付き合ってくれました。

    作者からの返信

     本当に久しぶりですね。「ちえのこと」憶えていて下さり有難うございます。愛着のある作品です。一人でも読者がいることがこんなに嬉しいことだとは・・・自分の部屋もまた違って見えてきます。今、私の部屋は鈴虫の声で溢れています。3年前に10匹ほど飼い始めたのが孵化を繰り返して今年はいったいどれほどいるのか見当もつきません。生き物と生活するのって修行みたいなものですね、楽しいですけど。ですが、もう猫と付き合う勇気はありません。「橋の下」も評価して頂いて感謝しております。記憶というものは匂いとよく結びついていてある種の匂いを嗅ぐと、時に圧倒的な勢いで映像や音が甦ることありますよね。忘れてしまいたいことだってあるのに・・・
     私は「橋の下」の少年を消し去りたいのかもしれません。少年はそういう「私」をこそ認めないし消し去るために戦っているのでしょう。橋の下の暗渠は時間の輪が閉じるところ、新しい時空がうまれるところとして描きました。