薄暮の手の甲への応援コメント
愁一はきっと、自分自身の侭ならなさを抱えて生きていたんでしょうね。
軍人として戦場で散ったところを見つけてほしかった統吾に、理想とはかけ離れた今の姿を見つけられてしまった……
互いの想いが交わらない、この雰囲気が最高です!
作者からの返信
軍人に成れなかったことを引きずり、手の甲を見る度に思い出していたのかもしれません。そして彼と再会した時に軍人である彼と自分の違いを突きつけられたのかもしれませんね……。
愁一、実は小説の名前を見ると、作家名を使ってもいい筈なのに本名で活動していたのです…。なので実は彼に見つかるかを賭けていた、のかもしれません。
そう言って頂けて嬉しいです!想いが交じり合うことのない二人でしたが、愁一の死は統吾に手の甲以上の消えない傷を残していったことでしょう……。
薄暮の手の甲への応援コメント
彼はその時に死んでしまって、そして見つけて欲しかったのか。
そんなことをふと思うのです。
生きながらえても、小説家になっても、細君がいても、その死んで見つけて欲しいという願望が捨てきれなかったのか。
再び会ったことでその渇望がふっと顔を覗かせてしまったのだとしたら……とも思いました。
作者からの返信
真名鶴さんの考察に息を呑んでおります……!
解像度の高さに今、どきどきとしております。ありがとうございます。
軍人としての夢が潰えた時に彼は死んだのだと思います。
だからこそ、小説で手の甲という言葉を使って彼が見つけてくれるのを待っていたのだと思います。
心に傷を残していくような再会と別れでした……。
編集済
薄暮の手の甲への応援コメント
こんにちは。
とても魅力的なショートでした。
手の甲の傷、のモチーフが、これだけ色っぽく描けるのは、すごいと思います。
愁一は、見つけてほしかったのですね。誰でもない、統吾に。
作者からの返信
こんにちは。
魅力的と言って頂けてとても嬉しく思います⚘
手の甲の傷からふと浮かんだ物語でした。
そこはかとなく色気が漂うような雰囲気を目指していたので触れて頂けて嬉しいです。
そうなんです。愁一は小説家となってペンネームを使ってもいい筈なのに、そのままの名前を使っていましたから、屹度そうなのだと思います……。