第8話 ゴブリン討伐

#2024/06/26 誤字脱字の訂正、文章の編集を行いました。


翌朝……


朝起きるとブロッサムとエルに抱き付かれていた。


皆さん胸が当たっていますよ!!


何なのこの状況!!幸せで良いんだけどさ……


しばしこの状況を満喫し二人の可愛い寝顔を見て癒やされた。


先ずはエルをどかそうと動かすとエルが仰向けになった。


エルさん!パジャマが、はだけていますよ!


もう少しで可愛いお胸が見えちゃいますよ!


お風呂で、いつも見ているけどチラッと見えそうで見えないこの状況は……とてもエロいね。


あともう少しで見えそう……じゃなくて起きよう!


起こさないように静かに部屋を出た。


さー今日は何やろうかな〜女の子達に銃も渡してあるし結界も連絡も出来て安全だよね。


ギルドにでも行くか?探検に行くか?魔法の特訓?


皆が起きてきたので朝食を取りながら聞いてみた。


「皆は今日は何したい?」


エル「冒険かなぁ」


ブロッサム「ギルドじゃないかしら?来てほしいって言われていましたし」


アリア「またお留守番なのですか?」


ノア「私はお留守番で良いの」


「じゃあ、ハンター登録終わってるから今回はステフにお留守番任せて良いかな?」


ステフ「はい。大丈夫ですよ」


アリア「やったー。お出掛けなのです!」


エル「あれ。冒険は〜?」


「ギルドに行ってみて考えよ?」


エル「分かったぁ」


「お昼に帰ってくるつもりだけど待っている時間が暇だろうから外に的を用意しておくから銃の練習してみて」


ステフ「私は、お昼の準備と家事がありますから」


ノア「分かったの。練習するの」


「じゃ食事も終わったし出発しますか」


いつもの転移で移動し、ギルドに入るとざわつき始めた……


周り「あのガキんちょ達がSランクかよ」


周り「子供じゃん!何なの?」


周り「強いのか?!弱そうじゃねーかよ!」


周り「Bランクの男が剣で襲ったけど素手で倒したらしいぞ。弱そうって言うならお前が試してみろよ!」


周り「は?マジか。そんなのムリじゃねぇーかよ……勝てねぇって」


受付嬢が気付きギルマスを連れてきた。


ギルマス「こっちだ!入って来い」


カウンターの中に入ってこいと手招きしていて、女の子達が動揺してオロオロしていると、受付嬢が気を利かせカウンターから出てきて案内をしてくれた。


応接室に入り2時間ほどギルド職員、高ランクハンターから死なない為の講義、陣形やら作戦のたて方やらギルドについての講義や報酬やランクのあげ方、実績ポイントの説明を受けた。


ギルマスは講義中頷いてるだけで居る意味なくない?


最後に「と言うわけだから期待しているぞ!」と、ギルマスにしめられた。


依頼ボードの場所に受付嬢兼ボディーガードとして一緒に来た。


受付嬢「こちらの依頼は条件次第ではありますが、そら様達はSランクなので全て受けられますがギルドの判断で受け付けられない事もあります」


「このゴブリンの討伐はどうかな?依頼ランクCだし」


受付嬢「人里にゴブリンが度々入り込んで子供や家畜、金品を奪ったり拐ったりしてしまうのです。もちろん受け付けられる案件です」


「じゃあこれ受けてみるよ」


受付嬢「失敗してしまうとペナルティで違約金が発生してしまいます。それと信用が下がりますのでお気を付けて下さい。ちなみにこの案件は失敗はありませんので大丈夫です。常時依頼なので討伐したという証明としてゴブリンの魔石をお持ちください報酬はゴブリン1体銀貨5枚です。それと魔石の買い取りもあります」


「詳しく有り難う!」


女の子達「有り難うございます!」


「行ってきます」


受付嬢「お気を付けて」


受付嬢から地図で場所を教えてもらったので、ゴブリンの出る村の近くのまで転移で移動し、転移の事を女の子達に説明をした。


いちいち洞窟を探したり作ったりするのが面倒になってきたし、これから転移を頻繁に使いそうだし。


ブロッサム「何となく分かっていましたわ」


アリア「スゴくスゴイのです!」


エル「疲れなくて便利だね」


もっと面倒になると思ってたけど、すんなりと納得してくれて助かった。


探索魔法で気配を探り、村に寄らず山の中へ入った。


「こっちの方に集まってる集団が居るよ」


エル「作戦は?」


ブロッサム「銃ってやつで撃てば良いんじゃないのかしら?」


アリア「緊張するのです。こわいのです……」


「作戦かー、もう少し近くに行ってみて考えよっか」


ゴブリン達が丘の上で襲った牛を食べているところだった。


30体程居るが首にロープをかけられている少女もいたので銃は使えないな……


これだと射撃や魔法で攻撃すると少女に当たってしまう。


「女の子が捕まってるから撃ったらダメだよ」


ブロッサム「では、どうしますの?」


エル「魔法も使えないね?」


「ボクが何とかするよ。待ってて」


ゴブリンをイメージ……ビルの10階、約50メートル上空に少女に当たらない場所に転移……


少女にかけられていたロープを持っていたゴブリンだったが、ゴブリンとロープだけ転移され上空からゴブリンの叫び声が聞こえ……少女から少し離れた丘にゴブリンが降り注ぎゴブリンの山ができた。


息のあるゴブリンもいたが動ける状態ではないみたいだった。


ブロッサムが少女に駆け寄り保護した。


俺は討伐の証明である魔石を回収をする方法を考えた。いちいち切り開いて…なんてやってられないし臭い!


イメージで魔石を革の袋に転移……すると息のあったゴブリンも息が無くなった。


あ!初めから魔石を転移で良かったんじゃない?


次から、そうしよう……


保護した少女の元へ駆け寄ると……えぇ!!初のケモ耳少女!!


しかもネコ耳だ!か、可愛い……


それに言葉も通じる。


この近くの村で暮らしていて、昨日の夜に襲撃されて拐われたようで、家族はゴブリンに殺されたらしく、村に引き取ってくれるような生活に余裕のある人はいないようで、引き取ってくれても売られる危険があるとブロッサムが教えてくれた。


……


新しい仲間が増えました!!


またか!


でも!今回は猫耳少女……うわぁ…可愛い。


名前 フィオ


性別は女


年齢 5歳


毛色はシルバーでセミロング


目の色は青色


人間よりの獣人で頭に猫耳が付いているだけだけど、それが可愛い……


尻尾がないか確認したいけど……スカートを捲るわけにもいかない。


悲しい事に盗賊も良く村を襲って少女達を拐って行くみたい。


ギルドに行く前に皆で転移で家に帰り、ゴブリンの臭いが酷いのでお風呂タイムです。


お風呂の前に皆を洗浄魔法でキレイにして臭いと汚れを消した。


猫なので水を嫌がるかと思ったが大丈夫そうで気持ち良さそうにお風呂に入って笑顔になっていた。


チラッと見たら可愛いお尻が見えたけど気になっていた尻尾は無かった。


お風呂に入ると女の子達がフィオの取り合いが始まり、コワかったらしく俺の後ろに隠れた。


皆の髪の毛を洗っている間も後ろに隠れて俺の背中に抱き着き待っていた。なんだか……フィオに懐かれたっぽい。嬉しい……


フィオの髪の毛を洗うと嬉しそうにしているが、猫耳に馴れていないので洗いにくい。


エル「次のお風呂の時はフィオを洗うの、わたしね!」


アリア「わたしなのです!」


ブロッサム「初めに助けたのは私なので私が洗います」


エル「ブロッサムは、いつも早い者勝ちってズルイよ」


ブロッサム「アリアさんとエルさんはノアさんをあらって差し上げて」


フィオ「こわい……」


「これからギルドに行くけど誰が来る?フィオは留守番ね」


ブロッサム「ご一緒しますわ」


エル「うぅーん……これは難しい問題だぁ……」


アリア「わたしも行くのです」


エル「フィオちゃんと留守番する。面倒みるよ」


フィオの着替えを出して着替えを手伝った。


アリア「あ、ズルイのです。わたしも着替えを手伝って欲しいのですっ」


エル「わたしもぉ〜♪」


「アリアは良いけどエルは自分で出きるでしょ」


エル「出来るけど……羨ましいぃー」


準備を終えギルドへ向かう、もちろん町の近くまで転移で移動してきた。


ギルドに入ると、いつものざわつきが始まったが、そんなざわつきを無視した。


昼過ぎなので受付は空いていた。


朝は依頼を受けるハンター達が大勢やってきて良い依頼を早いもの勝ちで奪っていく。


夕方は依頼の完了の報告と報酬の受け取りなどで混雑する。


昼間は情報の交換や自慢話をして食事や酒を飲んでる人も居て受付とは関係ない。受付に並ぶ人は依頼を出す人達かギルドにお金を借りに来る人、魔石や素材を売りに来る人くらいだ。


受付に並ぶとすぐに順番が来ると顔見知りの受付嬢だった。


受付嬢「まだ行かれいなかったのですか?場所が分かりませんでしたか?」


「いえ、討伐してきましたよ」


受付嬢「は、早くないですか?片道1時間くらいなので討伐時間は1時間くらいでしょうか。もう少し時間をかけて5体程は討伐を頑張って欲しかったですね……村の被害はかなり酷いらしいので」


ギルドを出て3、4時間しか経っていなかったが……討伐時間は10分くらいかな……後はお風呂に入ったりフィオと遊んだり撫でたりして癒やされてた。


「ちゃんと5体以上討伐しましたよ。討伐した証明の魔石も、ちゃんと持ってきましたよ」


受付嬢「えぇ!!何ですかこの量は!!どうやって?」


「ハンターの特技や能力や魔法、スキルの情報は保護されていますよね」


受付嬢「それはそうなのですが……驚いてしまって、すみません。大量すぎるので、しばらく時間が掛かります。それとお売りになりますか?」


「はい。お願いします」


受付嬢「ゴブリンの肉は売れませんが魔獣の豚、イノシシの肉などは買い取りもやっていますよ」


「情報の有り難うございます。どのくらい時間掛かりますか?」


受付嬢「1時間ほどでしょうか……」


「それなら買い物に行ってきます」


受付嬢「分かりました。戻りましたら声をお掛けください」


ギルドの外に出てきてブロッサムとアリアに聞いた。


「どこか見たいものある?買いたいものとか」


ブロッサム「とくにありませんが武器屋さんに興味はありますわ」


アリア「武器屋行ってみたいのです」


「それじゃ武器屋に行ってみようか」


武器屋に向かう途中で後ろから走ってきた男にアリアが突き飛ばされ怪我をした。


男はそのまま走り去っていくので、怒りがこみ上げてくる……アリアに治癒魔法を掛けると同時に、その男を転移で元盗賊の小屋があった場所へ転移してきた。


魔法通信


(ブロッサム、すぐ戻るから待ってて)


男は走って逃げている最中に転移をしたので、そのまま木に追突しオデコから血を流して呆然として状況が飲み込めない様で辺りを見回していた。


「さっき女の子を突き飛ばして怪我をさせたよね?」


男「はぁ?知るかよ!俺の通る道に突っ立ってるからいけないだろ!それより何処なんだよ、ここ!?」


「言うことは、それだけ?」


男「さっきからなんなんだよ!誰なんだよ!?クソガキ殺すぞ!」


段々と怒りが……と思っていると男の顔色が悪くなっていく。


あ、そうだったオーラで殺しちゃう前にスキルの無効って出来ないのかなステータス画面を見てみた。


on、offが出来るのでOffに設定した。


男の顔色が戻ったとたん危険を察知したのか走って逃げだすので、近くにあった小石を拾い、とっさに投げると……シューンッ!と音を立てて男に見事に命中すると男の体に大きな穴が空いて吹っ飛んだ


えぇ!!


とっさの事とはいえ悪い事をしたかな……


反省。


でもアリアを傷付けるなんて許せない!


あの男の言葉で言うと……俺の走ってる前に居るのが悪いんだろって言ってたから「俺の投げた石の先に居るから当たったんだよね」


自業自得だよ。うん。


転移でアリア達の元へ戻って来た。


「アリア大丈夫?」


アリア「そらに治療してもらったから大丈夫なのです」


ブロッサム「お帰りなさい」


「ブロッサム有り難うね。それじゃ武器屋に行こう」


武器屋にたどり着くと目をキラキラさせ喜ぶアリア……武器が欲しいの?何か使える武器でもあるのかな?


「皆は何か欲しいものあるの?」


女の子達「とくに無いよ。見たかっただけ」

あっ、そうですか……


店内を見て回ると色んな武器があるんだなぁ……


「剣でも買う?」


アリア「無駄遣いはダメなのです」


ブロッサム「必要ないわよ」


えっ!?なんで来たの!


俺も必要ないしなー


「ギルドに戻ろうか?」


ブロッサム「そうですわね。そろそろ時間ですし」


アリア「賛成なのです」


ギルドに戻って受付嬢に戻ったと報告をした。


受付嬢「鑑定が先ほど終わりました。全て本物でゴブリンで間違いはありませんがゴブリンキング1体が有りました。全部で68体とキング1体でした」


「そんなに、いっぱい倒してたんだ」


受付嬢「これが報酬となります」


革の袋を渡された。


「有り難う」


受付嬢「こちらこそ有り難うございました」


ざわつきが始まる


周り「どうやったら短時間で大量に討伐できんだよ」


周り「あらかじめ罠でも設置してたんだろ」


周り「罠で大量に倒せるなら、始めっから罠を使ってるヤツが居るだろ!」


周り「コツコツ倒して魔石を貯めてたんじゃないか?」


周り「コツコツ貯めてる意味が分からんぞ?」


周り「魔石を買い漁ったんじゃね」


周り「魔石を買う金があったら、わざわざ臭いゴブリンの討伐を受けなくても良いじゃねぇの?」


周り「68体ってどんなペースで見つけて倒してけば良いんだよ」


気にせずギルドを出た。



さーフィオと遊ぶぞー!!


町を出て転移で家の前に移動すると転移先が、ノアが銃の練習をしてる近くだった為にノアがビックリしていた。


ノア「わぁっ!」


「ただいまー」


ノア「お、お帰りなさいなの……ビックリしたの」


家の中に入るとエルとフィオが遊び疲れて寝ていた。


えぇ寝てるよ……フィオの近くに座り寝顔を見て癒されていると、ブロッサムがジト目で見ているが気にしない。


恒例のほっぺをぷにぷにと触り、耳を触ると……


フィオ「うにゃ~……」


か、可愛い……目を開け膝まで来ると俺の膝に抱きつくようにして寝てしまった。


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