第6話 町へ

朝食を皆食べ終え


昨日のメンバーで続きの魔法の練習を始める


はじめの方は教えていたが暇になってきたので


まだ町や村に行った事がないと思い


一人でコッソリと行くことにした


飛行と探索魔法で町を探す事に


15分程の飛んだところにあった小さな町が見えてきたので


少し離れたところへ降りバッグを背負い徒歩で町へ無事に入れた


人通りは多く活気があり店も色々と出ていた


所持金は設定で最大にしてあるので何の心配もないほど持っている。


大きな屋敷をいくつも買っても豪遊して遊んで一生暮らせるくらい持っている


取り出すのもイメージなので大金貨、金貨、小金貨、大銀貨、銀貨、小銀貨、大銅貨、銅貨、小銅貨があり


あらかじめ金貨数枚、銀貨数枚、銅貨数枚を革袋に入れておいた。


価格を気にせず野菜類、果物を中心に買う


バッグに詰め込んでいるようにアイテムボックスに収納している


裏路地に迷い込み歩いていると襲われるかと警戒していたが治安が良いのか?


うずくまっている少女を発見(汗)


貴族っぽい少し汚れたドレス着ているし声をかけないと今までの経験則で言うと治安が良いとはいえ拐われるね…


「どうしたの?大丈夫?」


少女「…」


「迷子にでもなっちゃった?」


少女「違うの。逃げてきたの」


「どっから?盗賊?」


少女「うん…盗賊とか暗殺者とかから」


「随分と物騒な…助けは必要?帰る場所はあるの?」


少女「帰る場所はないの」


「うちに来る?」


少女「いいの?」


「少し歩くけど…」


少女「大丈夫」


「名前は?ボクは、そらだよ」


少女「私はノア8歳なの」


茶髪のセミロングで目は茶色だった


「ボクは用事が済んだから出発出来るよ」


ノア「私は早くこの街を出たいの」


「じゃあ行こうか!」


ノア「はい。なの」


手を繋ぎ町を足早に出る


「両親が心配してるんじゃない?」


ノア「両親は亡くなりましたの。それで領主になる事になりましたの…それで弟の家臣たちに命を狙われる事になりましたの…」


「あぁ…なる程ね…」


ノア「私の家臣達は私を守るために、ほとんどの方は亡くなりましたの」


半日ほど歩き続け夕方になる


なにも言わずに出てきたのでヤバイな…


大きな岩場を見つけノアが休んでいる時にコッソリと岩場に穴を空けトンネルを作り


何事もなかった顔で戻り少し休んで


「このトンネルを抜けるとすぐだよ」


ノア「疲れましたの…でも、こちらの方向って竜の谷がある危険な場所だって聞いたことがありますの」


「大丈夫だよ、もうすぐだから危険はないよ」


ノア「こちらの方に村や町はないと思いますの」


「町や村じゃないよ、ボクたちだけで住んでるんだ」


ノア「…」


トンネルの途中で転移


無事にトンネルを抜け家の近くまで帰ってこれた


家が見えてくるとノアが緊張している感じ


家の前でエルとアリアが心配そうに待っている


アリアが気付いて駆け寄ってくる


アリア「そら~心配したのです~!!」


エルは家の中に入り帰ってきた報告をしているようで


みんな出てきた


ブロッサム「どこ行ってたのよ!また女の子連れてきて!」


ステフ「お帰りなさい…」


エル「また可愛い子連れてきたね」


ノア「はじめまして、ノアと言いますの」


「色々あって困っている子が居たんで放っておくと盗賊やら人さらいに拐われそうだったので…」


ブロッサム「でも、黙って行くことはないんじゃなくて?」


エル「ホントだよ。黙っていくのは酷いと思うよ!」


アリア「私も一緒に行きたかったのです」


「ステフ野菜と果物買ってきたよ!後で食材庫を作って中に入れとくね」


ステフ「有り難うございます…」


アリア「明日一緒に行こうなのです!」


エル「うん。行こう!ねっ?」


ブロッサム「ハンターのギルドあったんじゃないかしら」


いまだにハンターに魅力を感じないんだが…


厄介事が一気に増えそうな気がする


留守番組がアリアとノアってのも心配


ノアは連れて行くわけにはいかないし


一人残していくのも可哀想だし


空気を読んだのか


ノア「皆さんが良ければ私1人で待ってますの」


「来ていきなり一人じゃ危険だし寂しいんじゃない?」


アリア「じゃあ、私も残りますのです!でも、次ぎは私と2人っきりでお出かけです。ノアさんは私が面倒を見るのです!」


「分かったよ!じゃ明日は町に行くけど1時間くらいで帰ってくる予定で。家には行ってアリアがノアに家の案内してあげて」


立ち話を切り上げ家に入る


収納庫作らないと…


冷蔵庫をイメージして箱を作る


中は時間停止の魔法をかけて劣化を無くす


中に野菜、果物、肉を入れていく


ステフが夕飯の準備始めようとしていた


「ステフいつもの有り難うね」


ステフ「私これくらいしか役にたてないので…」


「これくらいじゃないよ。とっても助かっているよ。調味料と食材入れておいたから自由に使ってね。」


ステフ「有り難うございます…」


作業をしている時ノアが質問責めにあっていた


「何があったの?」「歳はいくつなの?」「貴族なの?」など


「アリア部屋の案内は終わったの?」


アリア「これからですの。」


「案内は良いからノアと一緒にお風呂入っちゃえば?


今、お風呂の準備しちゃうから」


アリア「えぇ。そらと一緒が良いのです!そらも一緒に入るのです!」


「貴族娘とボクが一緒にお風呂は不味いんじゃない?」


ノア「大丈夫ですの。私気にしませんの」


「…あ、そうなの?じゃあ良いけど。」


癒し系が2人になったな


貴族だからかノアは、お風呂には驚かない


エル「もちろん私も一緒にだよね。」


「あ、うん。そうだね…」


ブロッサムがまたジト目で見てきた


ボクは誘ってないし、やましい心は無いよ多分自信無くなってきたけど気にしたら負けだ


もっと大きいお風呂作らないとな…


「じゃあお風呂に行こう」


女の子達「「「はぁーい」」」


すぐにお湯を入れてるとエル達が風呂場に入ってきた


ノアさん!!年相応の胸じゃないんですが!エルより育っているのですが!


エルも小さいわけではないけれどね


段々と目のやり場に困る、これはちょっとした嫌がらせか拷問の類いだね


貴族だから良いものを食べてるからかな?


タオルで前を隠していただけると助かるのですが…


アリア「ノアちゃんの胸大きいなのです。エルちゃん位あるのです」


少し恥ずかしくなったのか胸を隠すノア


エル「ホントだねー私くらいあるね。」


隠す気がないエル


皆の髪の毛を洗ってあげて逃げるようにお風呂から離脱したが


ノア「上手く拭けないの」


と、タオルを差し出された(汗)


しかたないで拭いてあげると


アリア「私も拭けないのです」


うん。アリアは問題ない


エル「私もー」


と、タオルを差し出された


おいおい拭けない訳ないだろ


昨日まで自分で拭いてたじゃん!


仕方なく髪の毛と背中を拭いてあげる


疲れました。色々と


夕飯の準備が出来ていたので夕食をとる


だいぶ食卓が賑やかになってきたな~


アリア、ノアの湯上がりでほんのり赤くなったほっぺを眺めて癒されているとブロッサムのジト目に気付く


食事が終わりブロッサムとステフがお風呂に向かい


ボクとエルが食器を洗っているとアリアとノアはベッドで眠っていた


食器を洗い終わりベッドで横になり二人を見てまたまた癒されてアリアのほっぺを、ぷにぷにして遊んでいると


今度はエルにジト目で見られる…


エル「私の、ほっぺも触って良いよ。」


と顔を近づけてくる


「同じ歳だし色々と不味くない?変な関係だと思われるよ」


エル「なんでよ?!ほっぺ触るくらい」


そこにブロッサムとステフがお風呂から帰ってきた


ブロッサム「なんか変な話してますわね」


エル「変な関係じゃないし変な話じゃないよ。」


なんか微妙な空気になったな


ブロッサム「なら良いんですけれど」


エル「だったら皆の、ほっぺをぷにぷにすれば良いんじゃない?」


ブロッサム「何のお話なのですか?意味が分かりませんの」


エル「私のほっぺをぷにぷにするって話だよ」


ブロッサム「もっと話が分からなくなりましたわ」


エル「アリアちゃんだけズルイって話だよ」


ブロッサム「そらさんエルさんにぷにぷにして差し上げれば良いんじゃなくて。私を巻き込まないでくださいませんか。」


「あ、はい。」


エルのほっぺをぷにぷにする


エルが満足そうにニコニコしている…


満足したのかお休みと言い寝る


もちろんブロッサムはこちらをジト目で見ている


ステフは羨ましそうにこちらを見ている


ステフに近寄りほっぺをぷにぷにすると驚くが


ベッドに座りぷにぷにされやすいような体勢をとる


なんかステフの意外な一面を知った


もっと拒絶したり恥ずかしがって嫌がるかと思ったけど


うん。ステフ可愛いね


ステフも満足したのか寝る


ブロッサムにもと思い近付くと逃げていく


「ブロッサムここに座って」


と、指示を出す


嫌々座ると恥ずかしそうにほっぺを近付けてくる


意外とブロッサムは押しに弱いのかも?


ブロッサムのほっぺをぷにぷにする


ブロッサムも嫌じゃないらしくニコニコで大人しくしている


ブロッサムの意外な一面も見れた


ツンデレってやつか!?


ギャップが可愛いね


ブロッサムも寝たので


次は寝ているノアのほっぺをぷにぷにする


……


ノア「なんですの…」


と、起きてしまった


「あ、ゴメン起こしちゃったね。ほっぺが可愛かったからつい」


ノア「そうでしたの…」


と、ボクに近付いてきて膝の上で気にせずまた寝てしまった


う、動けなくなった!?


他の皆は満足したのか寝てしまっている


うぅーん。やる事もないのでほっぺで遊んだりサラサラの髪の毛を撫でたりしていたらノアがニコニコして寝ている


ボクも眠くなったので起こさないようそっと下ろして寝ることにした。


あ、毎晩このイベント続くのか!?


スキンシップって事でボクも嫌じゃないと言うか癒されるしお互い様って事で良いね。


うぅーん…最近、体が子供になったせいだか精神的にも子供になってきているのか、この娘達といると楽しいし幸せだ。


前世では子供に興味もなく面倒だとも思っていたけどね


親戚の娘の世話を頼まれた時は嫌々仕方なく面倒を見て早く終わらないかって思ってたくらいなのに、今だったら楽しく遊べたのかもね。


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