友へ

Danzig

第1話


手の届かないところへ行ってしまった

大切な友人へ

一つのメッセージを届けたい・・・・

君とは子供の頃から友達で、

これからも、ずっと同じだと思ってた。


それが、ずっと続くと思ってた。


たとえ、何年も会えない事があったとしても、

僕たちは、変わらないと思ってた。


「会わなくたって、友情は続く」

それが君の口癖だったね、

その時、いつも僕は笑ってたけど、

本当は僕もそう思ってたんだよ。


男と女の友情なんて、

人が見たら、笑うかもしれないね。


でも、

僕たちの間には、確かにあったと思ってる。


僕たちの友情は、これからも終わらないけれど、

それは決して間違いではないけれど、

こんな形で、君と会えなくなるなんて、

思ってもみなかったよ。


こんな事になるのなら、

この前、君が誘ってくれた時、

仕事なんて放り出して、

君と朝までバカな話をして、

夜を明かせばよかったな。


何故だろうな、

涙が出てこないんだ、

きっと、

君とは、

「また会える」

そんな気がしているのかもね。


もし、また会えるのなら・・・


そうだな・・・


あの時のまま、

あの店で、

また、

君の大嫌いな、トマト料理でも一緒に食べようか。

その時は、僕がおごるよ。


可笑しいかな、

今の君に、こんな事いうなんて、

でも・・・


ありがとう

「元気でね」


どうしても、

その言葉しか、君には贈りたくないんだ。


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友へ Danzig @Danzig999

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