駄目戦記〜handling warning This robot is the strongest but it has a handicap

Air

第0話 エピローグ

 アルス・ファイロン区域にある『クロクス・ファイロン高等学園』、学院入学者管理No.0114、近未来機械科所属の、2年1組。

 そして、それがここにいる俺という存在のとても小さなプロフィール的なモノであった。

 俺はこの蒼き、美しく、恐ろしく平和な地球という惑星で生まれて育った。

 俺が生まれた時は類を見ないほどの大規模の戦争中だったらしいけど、その戦いはすぐに終わったらしい。

 かなり大規模な戦争だったらしい。(2回目)

 しかも、その両者共々一歩も引かなかった戦争がある日突然、不可思議な終戦を迎えたそうだ。それもあくまで他人から聞いた噂話みたいなモノだが、裏の力が働いていたらしい。

 まあ、途中経過がどうであろうとも、今現在が平和である事はとてもいい事だ。だが、この今の現代は、平和すぎて毎日が凄く退屈がすぎる。出来れば何かこの平和な日常に何かモノすごく人生を変える刺激のある事が欲しい所だ。

 小さな頃の夢は、デカいロボットの操縦士になって、地球の平和を脅かす様な敵を倒して、世界を守る事が俺の夢だった。だから自分の夢を叶える為に、素直にこの学校の『近未来機械科』(フューチャーガジェット科)に入った。

 しかし、思ったよりも現実と言うものは無情で、それは全く甘くなど無かったのだ。

 この高校は表面上とかでは、近未来機械とかほざいておいて、その実態は恐ろしく古い1000年前の古代ガジェット作りばっかりだ。

 てっきり近未来的なものをどしどし作らせてもらえるのかとばかり期待していたが、何故このじゅうぶん便利な世の中であんな『テレビ』なんて古くさいモノを作らされるだろう。

 てっきり、小さなロボットでも作らせて貰えるとでも思って専願で入学したんだが.....現実は違った。入る科を間違えたのかもしれない。

 もう嫌いだこの学校。

 でも、此処をきちんと卒業しないとママに殺される。

 それもそうだ、俺の学費は全て俺の『ママ』に出して貰っているからな。

 そうなれば俺は全く頭があがらねぇ。くそっ、困ったものだ。自分で学費でも出していたらこの学校を初手の時点で辞めることもできたはずだ。


 ん?もうそろそろ休み時間が終わるような時間だ。

 今から教室まではやく行かないと凄く、厄介なことになる。ただ今、そんな予感をビビッと感じ取った。それも、テレパシーレベルのものでね。

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