痴漢されている美少女を助けたら推しのアイドルだったー短編版ー
高月夢叶
第1話 プロローグ/引退会見
東京某所。電車内のアナウンスで『次は秋葉原〜』と次の停車駅を知らせる車内アナウンスが流れる。そんな中、吊革に捕まり、満員電車に揺られている。俺、
日々の仕事のストレスから毎晩、酒を呷り、お気に入りのアイドル動画を観る。
【放課後シスターズ】三人組姉妹系アイドルグループで国民的アイドルではないけど、そこそこ売れていて人気もある。長女でお姉さんキャラの
男性ファンのことを「お兄ちゃん」女性ファンのことを「お姉ちゃん」と呼ぶ。
彼女はいない。以前は居たが、去年のクリスマスの夜に浮気されてそのまま別れた。
信じて居たのにまさかこんなところで裏切られるなんて思っていなかった。それからアイドルを追うようになり、【放課後シスターズ】の
そんな俺の目の前で、頭にキャップを目深に被った黒髪ロングが艶やかな見た目が中学生くらいの女の子が目をきつく瞑り、今にも泣き出しそうな顔でプルプルと震えていた。体調でも悪いのかな?と
心配して見ていたら、よく見ると、後に立つ、20代前半のくらいの男が彼女の
きっと、怖くて声を上げられないんだろうと悟り、俺は、そんな彼女を見て見ぬふりなんかできないとけ決心し、その瞬間、俺は、男の手を掴み、「次の駅で降りてくれますか?」と言っていた。
「ああ!!なんだよいきなり!」とシラを切ろうとする男に俺は、荒ぶる心境ででこう告げる
「お前のやっていたこと見てたぞ。この子がなにも言い出さないからって調子に乗るな!」
男は、それでも、自分の罪を認めようとしないで暴れ出すものだから、合気で男の力を利用して男の攻撃を流して俺は、男の腕を締め上げて身動きを封じた。
学生の頃合気道を習っていて良かった。こんな場面で役に立つとは思っても見なかった。
俺は、次の駅で、男を駅員に突き出して、警察に通報してもらった。
駆けつけてきた警察官に男を引き渡し、事情聴取されてことなきを得た。この時はこのとき助けた彼女の正体を知る由がなかった。
翌日、電撃ニュースが世間を震撼した。昨日の痴漢騒動が大きく報道されたわけじゃない。
なんと、人気アイドルグループの【放課後シスターズ】の末っ子メンバーの
急きょ、引退会見がが開かれた。彼女は現在20歳でアイドルとしてはまだ伸び代がある年齢で卒業なんてまだ先だと思っていた。世間一般では二五〜二六歳くらいが卒業の目安とされているからまだまだ、彼女は、アイドルとして活動していくであろうと思っていたからっ余計にショックでならない。
それに彼女は成人しているがその容姿は中学生と言われても信じてしまうくらいに童顔美少女で、妹系アイドルキャラとして売り出していた需要があるため、売り出していたほどだ。そんな彼女の引退宣言は、ツヅッターから発信されて、ファンの間で波紋を呼んでこうしてビックニュースとして報道番組に盛大に取り上げられていた。
「お騒がせしてしまい申し訳ありません、わたし、叶羽未来は、【放課後シスターズ】を引退します!」
「未来ちゃん、引退の理由を聞かせて貰ってもいいかな?」報道陣が質問する。
そうだ!それが一番気になっていたことだった。いいことを聞いてくれた!
「引退の理由、それは……普通の女の子に戻りたいからです。」
「そうですか、それでは普通の女の子に戻ってやりたいことは?」と問われると、モジモジと恥ずかしそうにし、「それは、普通の女の子のように素敵な恋とかしていずれは幸せな家庭とかを築いてみたいです」
その答えに記者達がざわついた。俺も、内心ではご乱心だった。
「因みに今は好きなな人はいるんですか?」
そう!っここ重要なんだと俺は、固唾を飲んで彼女の答えを待つ。
「好きな人と言うか気になっている人はいます!」
「それはどんな人ですか?」
「はい!すごく素敵な人で実は昨日、電車にで出掛けたた帰りに痴漢されちゃったんですよ。その時に、一人のお兄さんがわたしを痴漢男から助けてくれたんです…そう語る未来たんは頬を赤らめ恋する乙女のようになっていた。
ネット上では、誰だ!未来たんに惚れられてる幸運な男は!?とアイドルを救ったヒーローと称されて話題になっていた。
「昨日、痴漢から助けた女の子って未来たんだったんだ……」
てゆーか、未来たんが好き相手ってって俺じゃね?とこの時は、未来たんと再会して彼女の人生に大きく関わることになるなんて思いもしなかった。
***
読んでくれてありがとうございます。この小説は
『痴漢から助けた美少女が推しのアイドルだった。』の短編版となります。
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