ZEROとイチとの狭間〜バカは死んでも治らない〜

Air

第一話 alive 1

【とある自宅】


 俺はそんじゃそこらにいる、なんの変哲もないほんのただの、一般人もどきであった。

 このただただ広い、宇宙に存在する、この地球で育ち、この大地で生を受けた、完全なる日本人であった。

 別に変な事をしている様な、『浮浪者』なわけでも無く、学校にいかず家で引きこもりをしている、『引きニート』なわけでも無い。

 別に「ド」が着く様な『インキャ』な訳でも無い。

 かと言って凄く、ウェイウェイしているような、『ヨウキャ』な訳ではない。

 将又、これを皆々は、普通というのかな。

 いやそれは、全く違う。

 俺はただただ哀れで、ボッチな学生である。

 一般人以下、普通以下、そんな分類もされない様な、しょうもない人間。

 それが俺である。

 だから、まあ言うてほぼほぼ底辺みたいなものだ。

 要するに、最近新たに無制限増殖中である、『無キャ』的なもののひとつである。インキャでもなく陽キャでもない。悲しいやつ。そんな感じだ。

 特に趣味も持たず、余り他人とも群れたり、属したりせず、かと言ってボッチって訳でもないような。

 そんな感じだな。

 以上‼︎覚えておけ。




【とある自宅ー朝ー】


「んん...ふああ、ん?あっ、やべ。くそう、もうこんな時間か。」


 すやすや眠っていた所で急に目が覚めた。それもそのはず只今の起床時刻は、2023年の1月のとある日付の土曜日の夜8時頃。

 やばい、土曜日早々完全に休日を無駄使いしてしまった。今日の昼何してた?って聞かれても、寝てましたーって言うしかねぇ、このダサくて無駄な過ごし方。まだ、ぼーっとゲームしてた方がマシだ。


「あー、やべ。土曜日だからって完全に油断してたわー。あーあ、完全に時間無駄にしたー。......まあ、でも特に予定がある訳では無いし、別にいっか。


 恐らくこの時間帯は、全人類が眠気に誘われ、就寝の準備をするような時間である。(日本)

 それと同時に、昼間の時間の間は各々の有意義な土曜を過ごしていたであろう。バイトをしてお金を稼いだり、スポーツをして身体を動かしたり、テストに備えて勉強した者など様々であろう。

 その一方、俺はなんだ?ただただ、昼間の間脳を休めてぐーぐー寝ていただけだぜ。

 しかし、これを聞いて、『あれっ』と凄く疑問に思った人も勿論中にはいるだろう。

 そうだ、その反応は酷く正しい。

 なぜなら、俺は完璧なる昼夜逆転を行うような、完全生活習慣病、未来予備軍で、とても健康上最低で、まったくぐうたらくな奴だ。

 しかし、そんな俺でも絶賛昼夜逆転生活を行うのは、休日のみだ、というよくわからない個人的なちょっとした感じのルールを、ただ単になんとなーくで、定めている。

 やはり平日は、学校があるのでどうしても朝早くにに、起きなくてはならないのだ。

 でないとそれを理由に遅刻ばかりしたら死ぬ。

 言うて仕舞えば、俺の成績、出席点が落ちるのだ。

 つまりおれは、色々やらかして留年【コンティニュー】状態に移行する事だけは、どうにか俺は、回避したいのだ。

 と、言うか既に何回かやらかして、次なんかしたら停学確定なんだ。

 まあ、そんなこんなで俺は基本休日は好き好んで自堕落な生活を、ほぼ毎回のように営んでいるだけなんだ。

 ちなみに、俺の大の好物はスナック菓子類、全般である。なんならスナック菓子でも無くても、お菓子であれば何でも好きだ。

 ただ悲しきことに、所詮無駄口が多くても俺もまだまだガキだ。

 ん?いやべ、べつに引きこもりなわけじゃないし。

 ただちょっとだけ、一般人より自堕落ってだけだからね。

 悪いがそこだけが譲れない。と、言うか認めない。認めて仕舞えば俺は学生なのに、ヒキニートと同じ扱いを受けることになってしまうであろう。

 そこはリスクヘッジ。回避してくれ。


 そして、ふとお菓子ボックスを漁っていたらこの前までパンパンにあった大量のお菓子がもう既に、切れていてそこには、この部屋の不穏な汚れきった空気しかそこには、入っていないことに、さっき気付いた。

 そう、とうとう俺の活動維持の、エネルギーストックが切れてしまった。


「クッソーせっかくの土曜日なのに。もうかなりの夜じゃねーか。いやぁー、流石に夜型と言っても、ちょっとばかり、寝過ぎたァァ。しかも嘘だろ‼︎夜の分の俺のお菓子も全部切れてるしよー。あー、いい事ないわ、こりゃもう。」


 ふと、外に出て買わなきゃいけないやん、と思い出した。

 はい、でたー。最悪だ。こう言う時に限って不幸はどんどん俺の方へと寄ってくる。

 用事さえ無ければもう、出来れば外に出たくないのだ。

 俺はこの無駄なエネルギーを使ってあまりゲーム以外では消費したくは無いのだ。と、言うか外が嫌いだ。閉鎖空間でゲームやってた方が100倍いい。コレを世間はインドア派とでも言うのであろうか。

 まあ、でもついつい昼夜逆転してしまう気持ちをきっと、ガチガチのゲーム廃人なら分かってくれる筈だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る