第18話 ダミアさんとガウチョパンツ
『フィリアちゃん、おはよう。』
「ダミアさん、おはようございます。」
『店にきてもらってもいいかしら。』
「はい。」
ダミアさんの店、楽しみだな。装備と服装って言ってたよね。作ってほしいものたくさんあるんだ。
ダミアさんの店は商業ギルド近くの商人街にある。商業ギルドに近ければ近いほど地価が高いそうだ。
『まず昨日のオーバーオールからね。』
「はい。これです。」
『色も染めたのよね。』
「インディゴ草で染めました。」
『キレイな色がでてるわね。』
「濃紺がよかったので2回染めました。」
『この紐の金具は?』
「サイズ調整ができるようにしました。」
四角ができなかったので、ちょっと歪な輪っかを2つで紐をとめたのよね。
『これでほどけないのね。形は丸でないといけないのかしら。』
「四角がよかったのですが出来なくて。」
『これも一応登録しましょ。そういえば剣を装備するのよね?』
「はい。この革で作ったここに紐を通します。」
『オプションでつけれるようにしましょ。腰は内ポケットなのよね。』
「貴重品を入れる小さなポケットをつけました。」
ふふん。力作なのよ~
『他にもあるのよね?』
小さくなったガウチョパンツとキグルミのパーカークマ、ネコ、ウサギのデザイン画をだす。ファスナーもボタンも難しそうなのでかぶるタイプのパーカー。
「これはガウチョパンツで、パッと見スカートに見えるのが可愛いかったんですが、小さくなってしまって。今のサイズでほしいんです。」
『あら、可愛い。これも登録ね。なに、このデザイン画とっても可愛いわ。』
シルバーウルフの毛皮を出す。
「今持ってるのはこの毛皮しかないんです。これがふわふわで気に入ってるんです。」
『シルバーウルフじゃない??状態もいいわ。わかったわ。すぐ作るわ。出来たら商業ギルドへ登録にいきましょ。』
『ねぇ、ガウチョパンツやオーバーオールをシャインスパイダーの糸で作った理由は?シャインスパイダーの糸なんてなかなか手にはいらないのよ。』
「あの、従魔なんです。」
シャスを出してみる。スパイダー系は、生産をしている人たちでよく従魔にされているが、シャインスパイダーは珍しいようだ。
『まあ、贅沢ね~もしかして糸あるの?あるなら売ってくれない?』
「はい。」
『嬉しいわぁ。』
「これから時々商業ギルドへ売るつもりなので手に入りやすくなると思いますよ。」
『そうなの?商業ギルドがここで売ってくれればいいけど、王都へ流れちゃうのよね。』
「じゃあ、商業ギルドへ売りにくるときダミアさんにも売りにきましょうか?」
『いいの???とっても嬉しいわぁ。ガウチョパンツはどの糸で作る?』
色見本を見せてもらう。森のなかだと目立たない保護色がいいけど、街歩きなら可愛い色がいい。髪色と揃えるなら碧。黒で引き締まった感じもいいし、白で爽やかな感じもいい。
「髪色に揃えてもらってもいいですか?ついでに白のブラウスもほしいです。」
『いいわね~じゃあ、ちょっと採寸するわ。』
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