男ねずみ小僧次郎吉(合冊)
Danzig
第1話
(悪党の黒幕が出てくる)
おや、やっと黒幕のお出ましだな
俺かい?
俺はねずみ小僧次郎吉
ここいらじゃ義賊といわれる盗人さ
ほう
ちっとは聞いたことがあるのかい
闇に隠れて盗人してりゃ
いろんな事が見えてくるもんよ
おめぇ達の悪どい所業
お天道様からは上手く隠れたつもりだろうが
こちとら全部お見通しよ。
義賊なんぞと煽(おだ)てられても、所詮はただの盗人
闇夜にしか生きられないドブ鼠よ
正義ぶるつもりなんざぁ からきしねぇが
弱い者が泣かされるのを、黙って見てちゃ男が廃る
この次郎吉、生来薄汚い野郎どもが大嫌いと来てら
そんな奴らが善人面して生きていたんじゃ
寝覚めが悪くて仕方がなねぇのよ
どうせ悪どく稼いだ金だ
ぱっとばら撒いてやろうじゃねぇか
おめぇ達の金子、根こそぎ頂いていくぜ。
おうよ
薄汚ねぇ野郎ども
俺の名前をよ~く覚えておくんだな
この『ねずみ小僧次郎吉』
捕らえられるもんなら、捕らえてみな!
完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます