第55話 世話のかかる妹
「事の発端は約20年前。
……
そういえば、
「その騒ぎとは……
ここまでは良いかな?と
「はい。問題ありません」ということは……やっぱり
一瞬、
子供を産んで絶望……その言葉は、
……
そして
もしかしたら、私や
「……301号室の事件から行こうか」
結果として
「そして鍵とスクリーンのリモコンをのりで糸とくっつけた。その糸は大量の短い糸をつなぎ合わせて作られたもので……事前にエアコンを高温で作動させ、のりを溶かした。結果として糸はバラバラになり、ただのゴミとして処理された」
「ここは僕の推測だが……」
「え……?」頓狂な声を出してしまった、「私……?」
「ああ。キミは言っていただろう。
明らかに悩みがあるような電話だった。その電話のあとに、
「最初僕は……
「……
「途中まで、僕もそう思っていたよ」
……共犯……?
なら……
「
「そうですよ」
あの日の電話……あの日の
――いや……なんでもないよ――
長い沈黙の後の、あの言葉。
それは……葛藤の末の言葉だったのだろう。私を殺すか否か……悩み抜いての言葉だったのだろう。
そして
「自首するって言い出したんです。私たちがやったことをすべて警察に話すって」……それは……おそらく本心ではない。
「……」
「
「……協力。復讐の協力か」
「はい。私の母を自殺に追い込んだ人たち……残りの2人を殺す手助けをしたいって。それで……最後に自分を殺せば良いって言ってました」
……
私でも、そうすると思う。私が
私はたぶん……
「
……私のことを、殺せなかった。
だから代わりに
ああ……
私が殺されていればよかったのに。
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