第11話


 修二は「可愛いなー楓は、楓の話も聞いてもいいか?」

楓は「えっ?いいよ、たいした話もないけど…」と下を向いていた。

修二は「初めての時ってどうだったの?まだ15歳位だったんだろう?」

楓は思い出すように「あはっ、痛くて失神しちゃったよ、でもお客様がローション沢山使ってさ何回も何回も入れてきてさ、気持ちいいって言えって命令されてさ、痛くても我慢してさ、あっもう訳分からなかったよ、だけど借金があったからさ我慢してイクふりしたよ」

修二は楓を抱きしめて「楓は偉いねいい子だね」と頭をなでなでした。

楓は泣きながら「ねっ、つまらない話でしょ?」と言っていた。

修二は「俺が最初の客だったら良かったのに」と悲しそうに言った。

楓は「でも修二が僕を救ってくれたから、それで充分幸せなんだよ」と少し笑顔を見せた。

楓は「修二は女性にモテるでしょ?だってカッコいいしスタイルもいいし優しいし僕はラッキーだなって思うよ」と照れながら言った。

修二は「それは女性とは何人とも付き合ってきたよ、けど本当に好きにはなれなくてね、で自分はゲイなんじゃないかなと思い始めてね、男の子とも寝たけどねピンとこない、なのに楓とは相性が合う」

楓は「あっ、ゴメンなさい、変な事聞いて」と済まなさそうに言っていた。

修二は「キスしていい?今日はキスだけだからね」と楓の唇にキスをした。

楓は「あっ、指輪楽しみだな、修二とお揃いだね」と笑顔になっていた。


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