聞いて、兄さま!!
虎娘
Ep.1 おかえりなさい、兄さま。
「今日はやけに
SE:木製玄関の扉が開く音
「あっ、兄さまが帰って来たわ。」
SE:廊下を走る音
「兄さまー、おかえりなさい!!」
//だんだんと声が大きくなる
「今日はいつもより遅いお帰りですね。何かあったのですか?」
「兄さま、頭なでなでされるとくすぐったいです。」
「イヤではないですよ。兄さまの手、大きくて、温かくて・・・大好きです。」
「あっ、そうだ!!いつも兄さまにしていただいているので、今日は
「遠慮はいりませんよ。ねっ。」
「いつもお仕事を頑張って下さる兄さま、
//囁くように
「兄さまの髪、ふわふわしていますね。」
「このままずーっと触っていたいです。」
//驚いたように
「あっ、ここ玄関でした。」
「兄さまの帰りが遅くて心配しましたが、お顔を見て少し安心しました。」
「兄さまとたくさんお話をしたいところですが、このままではせっかくのお夕飯が冷めてしまいます!!」
「今日のお夕飯は何だと思いますか?」
「オムライスですか。ぶっぶー、不正解でーす。」
「今日のお夕飯は、葵特製のハヤシライスですよ。残さずに食べて下さいね。」
「もちろんグリーンピースも入っていますよ。彩りがキレイですからね。」
「さっ、早く行きましょ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます