聞いて、兄さま!!

虎娘ฅ^•ﻌ•^ฅ

Ep.1 おかえりなさい、兄さま。

「今日はやけににいさまの帰りが遅いですね。・・・何かあったのでしょうか。」


SE:木製玄関の扉が開く音

「あっ、兄さまが帰って来たわ。」


SE:廊下を走る音

「兄さまー、おかえりなさい!!」

//だんだんと声が大きくなる


「今日はいつもより遅いお帰りですね。何かあったのですか?」


「兄さま、頭なでなでされるとくすぐったいです。」


「イヤではないですよ。兄さまの手、大きくて、温かくて・・・大好きです。」


「あっ、そうだ!!いつも兄さまにしていただいているので、今日はわたくしが兄さまをヨシヨシしますね。」


「遠慮はいりませんよ。ねっ。」


「いつもお仕事を頑張って下さる兄さま、あおいは大好きですよ。今日も1日、お疲れさまでした。今日のお疲れが明日に響きませんように・・・。」


//囁くように

「兄さまの髪、ふわふわしていますね。」


「このままずーっと触っていたいです。」


//驚いたように

「あっ、ここ玄関でした。」


「兄さまの帰りが遅くて心配しましたが、お顔を見て少し安心しました。」


「兄さまとたくさんお話をしたいところですが、このままではせっかくのお夕飯が冷めてしまいます!!」


「今日のお夕飯は何だと思いますか?」


「オムライスですか。ぶっぶー、不正解でーす。」


「今日のお夕飯は、葵特製のハヤシライスですよ。残さずに食べて下さいね。」


「もちろんグリーンピースも入っていますよ。彩りがキレイですからね。」


「さっ、早く行きましょ。」

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