異能中毒メリーダウン
イズラ
プロローグ
――― 今、恐らく朝だろう。
カーテンは閉めているので、日が差すことは ない。
それでも 私には分かる。
廊下の慌ただしさ、小鳥のさえずり、腹時計..........そう、腹時計が 今の時刻を示しているのだ。
かなり日が昇っているだろう。
そうであれば、もうそろそろ起こしに来るはずだ、召使が。
.....いや、あれは『召使』と言うべきなのだろうか。
私の家『
決して
ちなみに給料は与えていない。
「「
「いーまーおーきーるぅー」
私はベッドから起き上がり、床に足をつける。
カーテンを開けると、眩い光が部屋に差し込んだ。
自室のドアをギィーっと開け、部屋の前で立っていた
「おはよ」
私が目ヤニを取りながら 挨拶すると、数邪も頭を下げた。
「おはようございます、楓零様。今日は早起きですね。お食事は ステーキですので、どうぞこちらへ」
数邪は 私の部屋のドアを閉めると、私を食堂へと案内した。
よくできた従者だと思う。
会った時は、あんなに狂暴な天魔だったのにねー。
ま、それは別の話かな。
さて、自己紹介が遅れたが、私の名前は「
ここ、浮融屋敷の主だ。
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