オタク君みってるー?
黒鉄丸
大丈夫、NTR物じゃないよ!
ギャル男「オタク君みってるー?」
オタク「なに?漫画見てたけど……」
「見ろよ!?苦労してバク転出来たんだよ!!」
「ドッタンバッタンしてるなーって思ってたら……頭打ってないよね?」
「えっとー10回ぐらい?結構フラフラする」フラフラ…
「保健室に行くよ。バカ!!」
クラスメイト(♂)「またやってんなーあいつ」
クラスメイト(♀)「『バク転見せつけてやる!』ってマット持ってきてまでバク転チャレンジしてたわよねー」
ギャル男「オタク君みってるー?」
オタク「なに?今何頼もうかと……」チラッ
「へへっ!」つ『チャレンジメニュー唐揚げマウンテン丼』
「……食いきれんの?僕は付き合わないよ」
「イケるイケる!見とけよ見とけよホラホラ」
「……まぁ見てるけど、僕はドリンクバーにしとこ」
「え?パフェ食わねーの?」
「絶対見てるだけで腹いっぱいになるって……」
クラスメイト(♂)「俺も頼もうかな……」
クラスメイト(♀)「やめとけ……なっ!」
店員「おまたせしましたー『唐揚げマウンテン丼』です!」どかぁん!
「わぁ……テーブル揺れたし、山盛りの唐揚げが1メーター……食える?」
「やってやんよ!」
「制限時間は45分です、チャレンジ……スタート!!」
「ウオォォォwww」ガツガツ
「美味そうだな……」
「唐揚げだけにしなって!!」
⏰<45分後ー!!
「モッムリモッムリ…」ウプッ
「惜しかったですねーあと150g位でした。代金10000円になりまーす」
「ハイ…」つ『10000円』
「いや、本当に頑張ったよ……」
「ヘヘッ……」
「ごっそさん!」
店長「ばっ、馬鹿な!『唐揚げマウンテン丼』を30分で完食だとぉ!?」
「うわぁ。引くわー」
ギャル男「オタク君みってるー?」
オタク「ギリィ……ああ、見てるよ……」
「顔こわっ。中間テストの成績が見たいって言ったのオタク君だからな!?」
「だって……僕のテスト結果の殆ど上回ってるし」ブー
「いやいやぁオタク君だって立派な成績だって!オール90点台だしさ!」
「保健体育以外1~3点上回ってるんだよ……」
クラスメイト(♂)「ケッ成績優秀組が!!」
クラスメイト(♀)「赤点3個取った馬鹿には眩しい景色だよねー」ケラケラ
「おめーはどうなんだよ!」
「なんか、オール50点だった……」
「凄くね?それ」
ギャル男「オタク君みってるー?」
オタク「大漁だね……」
「へっへーん。じっちゃん仕込みの釣り技術舐めんなって!」
「僕、ボウズ……」
「みんなで分けれる量だからへーきへーき、料理は任せた!」
「はいはい」
クラスメイト(♂)「キャンプ楽しいな」
クラスメイト(♀)「お邪魔したくなかったんだけど……」
「いやぁ。あいつが恥ずかしがったからお節介を……ね?」
「お節介かく暇あんの。課題は?」
「いやぁあいつの報酬で写すから……」
「そう……(後で『報酬はいらないって言ってた』と言っとこ)」
ギャル男「オタク君みってるー?」パチパチ
オタク「君って、見た目に反して線香花火好きだねー」パチパチ
「派手なのが好きなのは否定しねーけどさ、線香花火って落ち着くんだよな……」パチパチ
「そうだね……」パチパチ
「あ、オタク君の線香花火とくっついた」パチパチ
「わぁ……あ、落ちた……」ポト…
「まだまだ線香花火あるしやるか」
「うん」
クラスメイト(♂)「とりあえず、今からあいつらにロケット花火かネズミ花火放たない?」
クラスメイト(♀)「やめとけー?」
ギャル男『オタク君みってるー?』肩抱き
ギャル女『うえーい☆』
オタク『え……誰。新しい友達?』
『あー彼女』
『……え?』
『あんたが『オタク君』かー地味だね☆』
『そうなんだよなぁ。俺の頑張りを見てくんないしさ……ノリの良い彼女が1番だよな!』
『んじゃ、デートしよ☆』
『まっ、待って……』
『オタク君うぜー。付きまとうな!』ドン!
「はっ!?」
チュンチュン
「ゆ……夢……」
クラスメイト(♂)「オタクさん休みか……あいつもなんかイライラしてるし」
クラスメイト(♀)「あー、オタクちゃん皆勤賞だったのなー幼なじみのオタクちゃんがあいつに連絡しないって……珍しいかも」
ギャル男「……」イライラ…
ギャル『んで、ふて寝して。またあーしに会うってあんたNTR趣味なの?バカなの?死ぬの?』
オタク『うっさい……どーせ『オタク君』だし……』
『いーかげんにしろよ?』
『は?』
『あんたが不貞腐れよーが、なんだろーがどーせ夢なんだよ。盗られるのが嫌なら努力しろ、諦めるならちゃんと諦めろ。ダッセー』
『ちょ……不貞腐れた原因が……』イラッ
『夢なんだから、あーしもあんたでしょーが』
『僕の中にパリピギャルが……!?』
『あーしは、あんたのりそーの姿って奴じゃね?……見当違いだけどさ』
『見当違い……?』
『そーだよ、だけど教えない。あんたが気づけバーカ……そろそろ起きな。あいつを待たすなよ?』
『え……?』
「うーん……」パチ
ギャル男「オタク君……起きたか?」
「……っ!?なんで!」
「あー、オタク君のかーちゃんに入れてもらった。なんか『今日こそ赤飯かな……』って小豆買いに行ったけど」
「えー……(お母さん、何言ってるの!?)」
「とりあえず、休むならメールぐらいしろって。心配すっだろーが」
「ごめん……」
「とりあえず、りんご買ってきたし……食える?」つ『りんご』
「丸ごと齧れと申すか」
「あ。ちょい待ってろ、うさぎは無理だが剥いてく……ん?」
「ごめん……1人にしないで」ソデクイ
「わかったよ、オタク君」座り
「ねぇ、なんで君は僕をオタク君って呼ぶようになったんだっけ」
「あー小学生まで男の格好してたから癖で呼んでたなぁ……それに御宅だし苗字」
「そういやそうだった」
「嫌だったか?」
「……ちょっと前まで意識してなかったな」
「今更なんて呼べば良いんだろう……名前は気恥ずかしいしな」
「えー……」
「そもそも君呼びだし。オタク君も」
「あー、確かに……ならこれから名前で呼ぼっか、だから名前で呼んで。『ケンジ』」
ケンジ「マジか……まぁいっか『嘉子』」
嘉子(今はこれぐらいが、精一杯かな?)
(ようやく1歩前進……か?)
「嘉子、みってるー?」
「なに?ケンジ」
クラスメイト(♂)「じれってーな……俺ちょっとイヤらしい雰囲気にしてくる。止めてくれるな『長名』」
長名「拗れるからやめろバカ『暱』」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
簡単なキャラ紹介
御宅 嘉子 (オタク ヨミコ)
学校に漫画持ち込むちょいワル優等生。
最近幼なじみのケンジの関係を1歩前進した。
ペチャパイ
ケンジ
チャラい見た目に反して優等生。
御宅君みってるー?と健気に嘉子の気を引かせていた。
暱(ナジム)
クラスメイト(♂)の名前、リア充にちょっかいかけようとする嫉妬マン。
天性のフードファイター
長名(オサナ)
クラスメイト(♀)の名前、暱のブレーキ役。
嘉子とケンジの事を眺めるのが趣味。
普通パイ
ギャル
嘉子の理想の姿、チャラいケンジに見合う姿になりたい願望。
デカパイ、これも嘉子の願望。
オタク君みってるー? 黒鉄丸 @siroganemaru
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