第2話 いつもと違う舞踏会

「名前を」 

いつもの案内人だ。

「繰摛出 幸一です。」

案内人と共に舞踏会広場へ 

豪華で広い広場だ。

優雅な音楽が流れている。美しい。

案内人が仮面をくれた。んっ?

いつもと違う?!!

仮面のかたちが違う!

いつも同じ蝶々型の仮面だったのに!

何か違う。今回はおかしい。

何が起こったんだ!

よくわからないが取り敢えずいつも通り休憩室に逃げよう。

「ねぇあなた。少しいい?」

誰も信じてはいけない。無視していいか。

「無視は良くないのよ!私はエリナ!よろしく!」

走りやってきた。めんどくさいな〜

よく見るとそこには見たことのない少女が立っていた。初めて見る顔なんて珍しい。

「休憩室に行くのでしょ?早く行きましょ!」

なんで知ってるんだ?まぁいいか。たまにはこういうのもいいよな。

「私ね、初めてここにきたの!」

うん、しってるよ。

「明日ね私誕生日なの!誕生日会をするんだけどあなたもくる?」 

君には明日がくるのか。

「いいよ。いくよ」

気づくとそう答えていた。

「私そろそろ帰るね!明日楽しみ!」

そう言って彼女は去った。

バカだな。僕は君の家を知らないのに。

行けるわけない。

もし僕に明日があるのならいけたのかな。

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