第7話 『アイノカタチ』・・はいろいろ
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「私もあんな風に、はきはき物を言えるようになりたいなぁ~」
「止めてくれよ。
芽衣は今のままがいい、今のままズケズケ言わない芽衣がいいよ」
「そう?
街木くんに今のままの私がいいって言われてちょっと安心した」
◇ ◇ ◇ ◇
街木くんにはそう言ったけれど・・
大人しい私がいいって言うけれど・・
街木くんはきっと以前彼女に告白していたのだから、ちょっと矛盾を
感じてしまう。
街木くんが好きになった頃の彼女は、今とは違う印象だったのかも
しれないけれど。
当時、街木くんの瞳に映ってた彼女の印象ってどんなだったんだろう
って少し気になる。
少し勝気そうで、背が高くオフホワイトのトップスが似合っていて
とっても奇麗な人だった。
笑顔を浮かべて余裕で街木くんに話しかけていた
大きいけれど品の良い口元から覗く真っ白な歯が印象的だった。
見た目も中身も私とは正反対の彼女を街木くんが好きだった
ことを知って、落ち込んでる自分がいた。
ばか、だな・・芽衣。
比べるなんて!
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