第2話  『アイノカタチ』・・はいろいろ

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 芽衣と久しぶりに学食で飯を食ってると、向こうから気の強い女が

こちらに視線を向けたまま、もう食事は済んだのか手ぶらでやってきた。


 とまれ!


 『何も言うな! 黙って歩いて行けっ!』


 俺は心の中で念じた。


 

 果たして・・。


 チっ、、ヤツは声を掛けてきた。

 この俺を一蹴して振った村野真理子が。


 あからさまに何か言いたげな風で俺の側までやって来た村野は

白系でフェミニンに纏めた装いだった。


 残念なことに、彼女はその服装とは相反するようにその顔に

底意地の悪さを貼り付けていた。


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