跳べ、光へ

北ノ原 紘

太陽と氷

 光に手を伸ばす。

 水中から一気に地上に上がった時のように音がワッと鼓膜に飛び込んでくる。汗が噴き出して止まらない。

 肩で息をしながら、四方を囲む観客へ頭を下げる。点数を見なくても分かる。“終わった”のだと。

 GP《グランプリ》シリーズ第2戦、中国大会。氷魚舞にとって大きなトラウマを残す大会となった。



 イヤホンから流れる音楽をも貫く轟音と共に、飛行機が滑走路へと着陸した。窓の外には都会よりも広い空がどこまでも続いている。

 荷物は大抵実家に送ってしまったので、小さなキャリーケースを手に空港の外へ出た。大方除雪してあるが、道路の隅に溶け切れていない硬い雪が積み重なっている。先日まで住んでいたロシアに比べれば積雪量は少ないが、それでもさすがは日本の最北端だ。関東では桜が咲く季節だというのに。

 目的地へ向かうバスの列に並んでいると、母親らしき人物に手を引かれた少女が見てえ、と声を上げた。つられてそちらを向くと、わたしのポスターが貼られていた。

 まだあったのか。

 苦々しいものが喉の奥から込み上げてくる。過去への羞恥、または直近のトラウマがそうさせているのか。かつては誇らしかった地元のスターという栄光も、今では握り潰したい過去となった。逃げるために帰ってきたのにわたしはまだこんな思いをしている。

 数年前に撮られた写真の中のわたしは、氷の上で美しくポーズを決めていた。ピンと張った指先は光を渇望するように延び、栄光を渇望する目の中では星屑が輝いている。しかしそのポスターは、日焼けして古ぼけていた。

 過去は過去だ、と苦味を飲み込むように努める。わたしは、つばが広い帽子を目深にして今しがた到着したバスにいそいそと乗り込んだ。

 氷魚舞ひうおまい。フィギュアスケーターにうってつけな名前の主がこのわたしである。

 16歳でプロデビューし、シニア初のGPシリーズでファイナル出場。翌年、優勝。その後も大会で好成績を残し、日本の若きエースだとか白魚の如く舞う美少女スケーターだとか散々メディアに持て囃された。

 実際、近年の日本フィギュアスケート界は男子が目立つ傾向にあり、女子が盛り上がる事は久しかった為、世間はわたしに大きく注目し期待を寄せた。

 そして四大陸、オリンピックと準優勝、3位と成績を残し、世間の注目度が一気に集まった昨シーズン。今年こそはGPシリーズは氷魚が制するだろうとコメンテーターが口にし、わたしもそのつもりでいた。

 GPシリーズ第2戦中国大会。氷魚舞としては今期GPシリーズ初戦であり、優勝して景気良くファイナル進出への足がけとしようと思っていた矢先だった。

 一人前乗りしていた中国のホテルで電話が鳴った。所属するクラブのマネージャーからだった。わたしのクラブはサンクトペテルブルクにあり、向こうはまだ夕方のはずだ。練習を終え、メインコーチがこちらへ向かう手筈だったので、飛行機の遅延情報とか明日のスケジュールの確認とかかな、と気軽に考えながら電話を取った。

「今、何て?」

 耳慣れたロシア訛りの英語にノイズがかかったようだった。マネージャーは泣いているような、怒っているような声で何度も同じことを繰り返し伝えた。胸がざわざわする。足元から冷たい空気がサッと流れ込み、わたしの手足を震えさせた。

 やっと聞き取れたのは、メインコーチのフョードルが急死した。それだけだった。病名が分かるほどのネイティブではない為、死因がくも膜下出血だか心筋梗塞だかよく分からなかったが、きっとそんな感じだったと思う。

 今すぐそっちに戻るよ、と言いたかったが、今から行けば大会に間に合わなくなる。マネージャーは今から誰か寄越そうかと提案したが、今はフョードルの側にいてあげてくれと断った。一人で戦えるとこの時は思っていた。

 ロシアに渡って4年もの間指導してくれたコーチの死を受け入れられないまま、リンクに立った。公開練習後、コーチはどうしたのかとマイクを向けられた。答えられると思ったが上手く言葉が出てこなくて曖昧に返事をしてその場を去ってしまった。

「北京に着いたら現地選手に美味しい中華料理屋さんを聞こうね」

 これがフョードルと最期に交わした会話だった。人は死ぬ前に予兆があるものだと勝手に思い込んでいた。物語で言うところの伏線的なやつが。彼の死が心の中にふわふわと浮いたままだったから、わたしはショートプログラムの音楽が始まっても動くことが出来なかった。

 素人目に見ても酷い演技をしたショートを経て、フリーで立て直せる選手は数少ない。逆にそれが燃料となりフリーで高得点、なんて選手も時折見掛けるが、わたしのメンタルは落ちるところまで落ちていた。

 日本中の期待をへし折ったフィギュア史に残りそうなほど最低最悪なフリープログラム。直後、報道陣は嬉々としてわたしにコメントを求めてきた。彼らの脳裏には堕ちた白魚だとか、コーチを失った悲劇の女王だとか、一面を飾りそうな言葉が次々と浮かんでいるのだろうなと皮肉混じりに想像した。

 流れ出る汗の玉が目の端で光る。乱れた呼吸を整えるように、肺に新鮮な空気を吸い込む。願わくば、この場から消えたかった。どこか遠くへ走り去ってそのまま全てを捨てたかった。わたしの脳はそんな甘い妄想に浸ったまま、わたしはわたしを照らすじりじりと熱いライトたちから一歩引いて深々と頭を下げた。

「皆様のご期待に添えず申し訳ございませんでした」

 この一言は前代未聞の謝罪インタビューとしてちょっとした話題となり、ワイドショーやネットでは同情と批判が飛び交った。滝のように流れていく意見を聞き流す器量なんてわたしには無くて、ひとつひとつが矢となり深く突き刺さった。

 フョードルの死によって元々ヒビが入っていた心の傷がますます深まり、シーズン中の残りの大会もほとんど欠場。リンクから離れるようになり、アスリートとしてあるまじき自堕落な生活の末、故郷にて養生するという決断がわたしじゃない誰かによって下された。世間からわたしについての話題が一切無くなった、そんな春の日の事だった。

 バスが街唯一の駅に停車した。ロータリーでタクシーを捕まえ、行き先を告げる。車窓から見える景色は懐かしい記憶を蘇らせた。営業しているのか分からない街中の時計屋も、寂れたスナックも、色褪せたスーパーの看板も、ここがあなたの故郷だよと主張してくる。四方を山に囲まれた何も無い田舎町、だけどここが好きだったことを思い出させる。

 タクシーは緩やかに小道に入り、大きなログハウスの前で停車した。記憶の中よりも少しだけ年季の入った建物になっていた。むしろ周りの自然と調和し、より“森のログハウス”感が増している。

「ただいま」

 カランカラン、という鳴子と共にカウンターにいた人物が顔を上げた。

「おかえりー! あらー! どこの美人スケーターさんかと思ったら!」

「お母さん……そのノリ恥ずかしいって」

 母はあらそう? と首を傾げる。昔からこういう人だった。太陽のように明るくて、いつもみんなの中心に居るような人。

 人の為に何かをすることが好きで、それが高じて、誰でも無料で利用出来るログハウスの運営を始めた。元は持て余していた曽祖父の土地と財産をどうにかしたいという考えから、実家の隣に大きなログハウスを建てて、主に共働きの親を持つ子どもたちの居場所を作ったというのが始まりらしい。

 目に見える形で社会に貢献する母を立派だと思うが、自分には真似出来ないなとも思う。そもそもわたしは母のような明るさも行動力もない。母の明るい姿を見る度に、母との違いを思い知らされるような気がして、居心地の悪さから実家を出たというのも無くは無い。

「本当は空港まで迎えに行こうと思ったんだけどねえ」

「22にもなって親に迎えにもらうとか恥ずかしいって」

「そんな事ないしょや。折角ログハウスもお休みにしたのに。あ、でも代わりにね、お父さんが美味しいケーキ作ってきてくれるって」

 へえ、と気のない返事をする。例の中国大会以降、わたしは食への興味を失っていた。筋力の衰えを感じたくなくて、日々のトレーニングは欠かさず行っていたが、食を怠ったことによる疲れやすさや筋肉の質の低下が顕著になった。だからといって食べようという気は起きなかった。それが精神的にやられていると裏付けているような気がして、余計辛かった。

 そんな事を明かせば母は卒倒するだろうし、無理にでも病院へ連れて行こうともするだろう。当分、糖質を控えてるとかなんとか言って食事を避けるしかない。

 わたしの父は友人と洋菓子店を経営しているパティシエだ。幼い頃はたっぷりチョコがかけられたホールケーキが大会後のご褒美だった。

「荷物置いたら出掛けてくるから」

 出掛ける場所なんてどこでも良かった。リンク以外なら。しかし母は練習に行くと思ったらしい。探るようにわたしを見遣り、再び帳簿に目を落とした。

「そう? みんな来るからなるべく早く帰ってきなさいね」

 みんなとはどれくらいの人を想定しているのか。堕ちた白魚に“みんな”が集まる価値なんてあるのか。これ以上悲観的になっても意味がない。わたしは逃げるようにしてログハウスの隣にある母屋の自室へとスーツケースを引っ張っていった。

 4年振りの自室は母がこまめに掃除してくれたお陰で埃ひとつ無かった。壁に貼られたポスターやスカスカの本棚に収められた教科書たちがわたしを高校生に引き戻す。

 ランニングシューズに履き替えて、特注のイヤホンを耳に挿す。わたしの耳の形に作ってあるので走っている時はもちろん、ジャンプをしたって取れることは無い。今後ジャンプをする機会なんてあるのだろうか、なんて悪いことは考えないようにした。

 便宜上、大学所属の日本フィギュアスケート強化選手ということになっているわたしは、今年辺りで進退を決めなければいけない。21歳、同級生の多くは大学4年生になっていた。

 スポンサーに名乗りをあげる企業も何社か居たが、今回の騒動でそれもどうなるか分からない。大切なのはわたし自身がどうしたいかだと、マネージャーは言っていた。

 決めていいのか、わたしが。

 今まで何となく敷かれたレールを歩いてきた。元々習っていた日本人コーチの元を離れ、ロシアへ渡り、フョードルの元で学びたいと思ったのは自分の意思だったが、それ以外は彼に従ってきた。彼の決めた楽曲で、彼の振り付けで滑る。これからもずっとそれが続くのだと心のどこかで思っていた。

 競技者で居られる寿命は短い。今まで色んな選手をこの目で見て、それは分かっていたはずなのに。

 競技を続けるか、プロに転向するか、それともスケート人生に幕を下ろすか。競技を続けるとすれば、新しいコーチはどうするのか。わたしはどうしたいのか。

 規則正しく動いていた足が途端に重くなった。木陰にある小さなベンチに腰を下ろす。無茶苦茶なコースを走ってきたと思っていたが、そこは学生時代によく走っていたコースだった。

 “みんな”が参加した夕飯をそこそこに切り上げて、わたしはまた外へ出た。建物は時折揺れるような笑い声に包まれる。目を閉じるとカサカサと森に風が抜けていく音がした。夜空を見上げると、ぼんやりと霞んだ星々が鈍く光っていた。

「先生ならどうしますか」

 わたしはずっと一人だ。

 夜の静けさが、演技中のそれと重なる。張り詰めた空気の中で集中力が極限まで高まり、音楽と身体が一体となるあの瞬間が堪らなく好きだった。その瞬間だけはどこまでも行ける、わたしは自由だと全身で叫んでいる気がした。

 氷上は孤独だ。だからこそフィギュアスケートという競技のシングルを選んだ。

 昔から一人で何かをする事が好きだった。

 言い換えれば、集団行動が苦手だった。自分以外の人間が何を考えているのかが分からなくて怖いと思っていたからだ。だからいつも手の届く範囲におもちゃを並べて遊んでいた。自分の物を他人に踏み荒らされるのが嫌だったから。

 フィギュアスケートに出会った時、ここなら一人になれると思った。広い空間でたった一人、孤高とも言えるその場所で伸び伸びと身体を操ることができる。

 星が瞬く。ここが星がギラギラ輝くほどの田舎じゃなくてよかった。じゃないとあの焚き付けられたフラッシュを思い出しそうになるから。


 海を見に行かないかと母に誘われたのは、帰省から一週間経った日のことだった。僅かに雪が残る道路を真っ直ぐ走る。揺れる助手席で窓を開けると冷たい空気が流れ込んで気持ちが良かった。澄んだ青空に穏やかな雲が流れてゆく。

 目的地は知らされていなかったが、行き先のないドライブではないことは、空気感から察していた。しかしどこかは聞かなかった。

 建物もまばらになり、山の中に入り、それからまた建物がぽつりぽつりと現れる。見覚えのある街並みだった。干物屋も角の蕎麦屋も、人が住んでいるのか分からないトタン屋根の建物も、セピア色の思い出を鮮やかに思い出させた。幼い頃冬になったら連れてこられた街だった。岸壁に迫る荒々しい流氷。そうだ、ここは自然の強さを誇る街だった。鼻先が凍っても、まだここで見ていたいと心を引き留める力を持つ地球が生み出した芸術。

「覚えてる? 昔よくここに来たの」

「うん」

「そう」

 母曰く、嬉しいと。親が子にしてやったことを記憶してくれていて嬉しいのだという。じゃあわたしは? わたしはそんな親に何をしてあげられた?

 一時間ほど走ったところで車は停車した。平たい木に波打ちながら書かれた『朝日工房』という文字を読み取るかそれくらいのところで、母に声を掛けられた。

「お母さんも会うのは初めてなんだけどね、とにかくとってもいい人だから」

 まるで精神科医にでも会うような口ぶりだった。どういう事かと問う前に、母は工房の戸を開け、持ち前の底抜けな明るさで中の人間に挨拶をしていた。

「はじめましてー。この度はお会いしてくださってありがとうございます~。ほら、舞も」

 いや、小学生じゃないんだから。車から降りて頭を下げようと、した。

「初めましてえ。朝日です~」

 朝日景湖あさひけいこだ。朝日景湖がわたしの目の前にいる。彼女に憧れて、彼女になろうとして、なれなかった。届きそうで届かなかった姿が目の前にいた。

 忘れもしない15年前。彗星の如く現れた、日本人初のGPファイナル優勝者。鋭くて高い洗練されたジャンプ、ふわりと舞う風のような軽やかなステップ。静と動が完成された、今でも唯一無二のわたしの憧れ。それが今、目の前にいる。

「はじめまして。あの、氷魚舞で、」

「氷魚舞ちゃんね。中国大会見たわあ。いくらメンタルやられてたってスタートからミスるのは無いな。動揺したまま切り替えられなかったから、最初のアクセル跳べなかったのよ。あと今回のフリーでクワッド入れてたけどあのメンタルでよく構成変えなかったなと思ったわ。あなたは元々流れを重んじて踏切が甘いところがあるから、それじゃあ思い切りが必要なクアッドは跳べないんじゃない? って、自分でも反省してるか、してるよね、だって顔にそう書いてあるもん」

 情報が追いつかない。何故わたしは出会ったばかりの元世界女王にボロクソに言われているのだろうか。その名の通り朝日を背に受け、崖の上に気高く君臨する世界女王のイメージがボロボロと崩れていく音がする。

「なんでお母さんはあたしと知り合いで、今日ここに連れてこられたのかって顔してるね。まあ入りなされ。お茶いれるからさ」

 つるつるとした長机は、この辺りの森を間伐した際に出た木を使って作られたものだそうだ。母と朝日景湖がそんな話をしているのを遠くで聞きながら、両手でティーカップを包んで冷たくなった指先を暖める。

 雑然とした工房は、景湖の祖父の代から受け継がれる硝子工房らしい。夏休みなどシーズンごとに体験工房もやっているという話に、母は声を弾ませて「うちのログハウスでも宣伝しておくわ」なんて言っていた。そんな事はどうでも良かった。そんな事は。

「さて、氷魚舞ちゃん。単刀直入に聞こうか。今年のグランプリファイナル、優勝する気はあるのかい?」

 単刀直入も単刀直入だ。息を飲み、絵に書いたような笑顔を避けるように、マグカップの中で揺れる液体に目を落とした。

「ファイナル、ですか。そもそもわたし、フィギュア続けるかどうかってところで悩んでるんですけど……」

「え! そうなの!? だってまだトレーニングしてるんでしょう?」

 一応、と答えるが本当に一応だった。帰省してからここ一週間、ジムにだって行ってないし、当然滑ってもいない。

「そんなハッキリしない返事だとコーチになってあげないよ?」

「コーチ?」

 いよいよ訳が分からない。母を見遣るとごめん、と困り眉で手を合わせていた。

 景湖と母はSNSで知り合ったという。母が朝日工房のインスタを景湖のそれとは知らずに時折見ており、ある作品に素敵ですねとコメントしたところ、返信が来て細々と当たり障りのないやり取りをするようになったという。流れが変わったのは今年の中国大会後。混乱のあまりインタビューにて深々と頭を下げる娘を見た母もまた動揺し、縋った先が景湖だった。曰く、舞をよく知る親戚や友人には話せないと思ったからだそうだ。時々やり取りをする相手の娘がフィギュアスケーターだと知った景湖は、自身もかつてはスケーターだったと明かし、2人は意気投合。舞の帰省を聞きつけた景湖は「すぐに連れて来てください」と頼み込み、本日の邂逅となったわけだが。

「景湖さん、舞のコーチになってくれとまでは」

「あたしもコーチなんか絶対やらないと思ってましたよ。でもあなたがファイナル優勝したいってなら、協力する。ファイナル優勝したい? したくない?」

 そもそもGPファイナルとは、GPシリーズを制した上位6人が行くことを許される場所。過去に一度優勝経験はあるが、あの頃の肉体とは全くの別物。行けるかどうかすら分からないあの場所で、この人は既に優勝することを想定していた。

「あの栄光をもう一度、この朝日景湖と掴みたいかそうじゃないか。ね、どっち?」

 淡いモザイクランプが強く照り付ける太陽に思えた。瞳に強い光を宿す朝日景湖は、かつてメディアが評したように“堕ちて”なんていなかった。雨垂れが石を穿つかの如く、機会を伺って美しい羽を休めていただけだった。

 わたしの中で何かが弾けた。彼女の手を取り、強く頷く。

「よろしくお願いします」

 わたしはまだ、リンクに立ちたい。そう自覚した途端、強い思いが胸を突き上げる。

 あとどれ位あの場所に居られるのかも、何故あの場所に居たいのかも分からない。この先のことも、理由も、これから探せば良いと思った。少なくとも太陽のような彼女と対峙している今は、そう思えた。

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