闇に囚われたパソコンの呪い
O.K
第1話:不気味なパソコン
私はある日、近所のリサイクルショップで廉価なパソコンを購入しました。価格が安かったため、多少の不具合は覚悟していましたが、それが私の人生における最大の過ちとなるとは思いもしませんでした。
最初の数日間は、特に問題もなくパソコンを使用していました。しかし、ある夜、私は不気味な出来事に遭遇しました。パソコンの画面が勝手に点灯し、カーソルが激しく動き回り始めたのです。私は驚きましたが、電源を切れば解決するだろうと考え、急いで電源ボタンを押しました。すると、画面は一瞬で消え、静寂が訪れました。
その後も怪奇現象は続きました。たまにパソコンが勝手に再起動し、起動音が延々と繰り返されることがありました。また、夜中になると、パソコンのファンが異常にうなり始め、不気味な音が部屋中に響き渡ることもありました。私はこの現象に悩まされながらも、なんとか日常生活を送ろうと努力しましたが、徐々に私の健康状態も悪化していきました。
ある晩、私は深夜に目を覚ますと、部屋中が暗闇に包まれていることに気付きました。目を凝らして周りを見回すと、パソコンの画面が光り輝いているのが見えました。驚きと恐怖が込み上げ、私は慎重に近づきました。すると、画面には何か奇妙な文字列が表示されていました。文字は血のような赤色で、意味不明な言葉や奇妙なシンボルが連続して並んでいるのです。
恐怖に駆られながらも、私は文字列を細かく観察しました。すると、文字が少しずつ変化し始めました。形が不定でありながらも、何か生命を持ったものがそれを操っているような錯覚を受けました。次第に、文字列は私の名前や生活の詳細を指し示すものに変わっていきました。私の心臓はドキドキと激しく鼓動し、恐怖が最高潮に達しました。
そして、最後に私の名前が消えた瞬間、部屋中が一瞬にして真っ暗になりました。何も見えない闇の中で、私は身動きが取れなくなりました。恐怖に支配されたまま、私は自分がどこにいるのかも分からず、ただ絶望の中で取り残されたような感覚に襲われました。
この怖い体験の果てに、私はまるで別の次元に引き込まれたような状態になってしまったのです。どれだけの時間が経ったのかも分からず、私はもはや自分の存在そのものが曖昧になっていました。
私の身体がどこかにあるのか、それとも私はもはや存在しないのか。この恐ろしい体験が続く限り、私は永遠にそれに苦しむことになるのでしょう。
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