蝉の鳴く季節に考える青春

しおりん。

第1話

キーンコーンカーンコーン


「やっと授業終わったぜ!拓哉!部活行こうぜ!」


「何言ってんの?まだショートあるじゃん」


「あっ、そうだったわ笑笑」




「ねぇねぇ佳奈子ちゃん!今日カラオケ行かない?」


「お、いいねぇ!行こ行こ!他に誰か誘ったりしてる?」


「まだこれからだよ!」


「じゃあ一緒に誘いに行こ〜」


「おっけ!じゃあちょっとリュック取ってくる〜」




「ねぇ見て!今日先輩見れたの!今日の先輩もまじビジュ良いわ」


「お、良かったじゃん。ほんとだ、めっちゃビジュ良い〜、、、というか盗撮技術上がってない?笑」


「これは不可抗力なんです笑 許してください笑」


「これ先輩にバレたらヤバくない?笑」


「大丈夫、先輩公認だから笑」


「公認してるってすごww」




「ねぇねぇ聞いて!隣のクラスの坂上さんと小林くんが昨日付き合ったらしいよ!」


「え、昨日!?」


「そうなの!イン〇タで報告してた笑」


「出た流行りのイ〇スタ報告w絶対 one month とかやるやつじゃん笑笑」


「それな笑 私はやりたいと思わないけど、なんか多いよね笑」


「でもさ、これだけは言える笑」


「「彼氏欲しぃ」」


「「ね!w」」




学生は青春だと言う人がいるが、大抵の人は大人になった時にそう強く感じるのだろう


私は青春の定義が分からなくて、若干青春の存在を疑う時があった


でも、周りの人達は学生生活を謳歌しているのを見て、青春は概念なのだろうと思い始めた




私は学生しか体験してないので、青春の思い出がどのように残っていくのかを知らない


友達と沢山遊んでいる訳では無いし、恋人がいる訳でもないし、部活に打ち込んでいると言えるほどやっている訳でもない


私がやっているのは、殆ど家でやるもので、休日に外に出ることも少ない


ネットで友達とお喋りもあまりせず、殆どか1人でやるものである



私も他の人のように、友達と沢山遊んで、好きな人云々で一喜一憂して、学生の間にしかできない青さを体験してみたかった


しかし、そう思った時には既に自分の中での自分が固まってしまっていて、動けなくなってしまった



勿論、その自分を新しくしていけばいい話なのだが、私には怖くて出来なかった


自分を変えるのが怖かった



この性格は、夏休みの予定などで顕著に現れるだろう


実際、私の予定には、部活とオープンキャンパスと、習い事しかない



一応言っておくが、友達がいない訳じゃない


でも、みんな部活が忙しすぎて、遊ぶ予定が合わないのだ




「ねぇねぇそういえばさ、もうすぐ夏休みじゃん?みんなでプールか海行こうよ!」


「お、いいねぇ!どこに行く?」


「私○○のプール行きたい!」


「え、いいんじゃない?あそこめっちゃ楽しいよね!笑」


「じゃあそこ行こ!何日がいいかなぁ?」


「ごめん、私26日しか丸1日は空いてないかも」


「そっか、、じゃあ26日にしよ!みんな部活大丈夫?」


「あるけど適当に言って休む笑」


「私も適当に休む連絡しとく笑」




……みんな忙しすぎて遊べる予定が合わないのだ




まぁそんなわけで、私自身は青春していると感じたことが殆どなかった


青春を眺める青春になるのだろうと思ったほどだ




【青春の捉え方は人それぞれ違うものがあるのだろう


自分では青春してないと思っていても、他から見たら十分青春してると思われることもあると思っている


だから、自分の今の暮らしを、青春と捉えてくれる人が世界中のどこかにはいると信じたい


……どこかにはいると信じたい】




しかし、何をとち狂ったのか、最近青春を眺める青春もいいのではないかと思い始めてきた


自分の青春を諦めたとも言えるかもしれない


自分自身の学生時代の思い出というものが殆どなくなるかもしれない


でも、未来の自分は知らないが、今はそれでもいいかなと思っている



元々、覚えてる思い出で、良い思い出というものがあまり出てこないため、

過去を振り返る→悪い精神状態を呼び戻す という事だった


そうなったら、もう思い出というものはあまり関わりたくないものである


けれど、この状態だといつか精神状態に異常をきたすと思い、考え方を変えることにした



この記憶はいつか酒のつまみになる。その時には、笑って話せるようになるか、酒で記憶が流れるようになるだろう。



この考え方が良いのか悪いのかはよく分からないが、私の気持ちが少し軽くなったのは確かだ


この考え方になって思った事がある


酒のつまみ=青春 では?



私はこの考えを発明してから、「もう何でも青春じゃん」 と思った


だから、青春を眺める青春もありだと思ったのだ




結局なにが言いたいのか、


……自分でも分からなくなってしまった




[ここに書いてたはずの文を消してしまったので、もっと分からなくなってしまった…(メタいなぁ)]




まぁ、青春がどういうものなのかという答えは、学生のうちに出ることはないだろう


だから、気長に待てるか分からないが、気長に待つことにする


答えが出た時に、この人生を送ってきてよかったと思えるような人生を送っていきたい




今思うと、青春について考えている事も青春になるのではないか?


青春には沢山の種類があって良い気がしてきた




これを見て青春を思い出したり、青春を憎んだり、青春について考えていただけてるなら、私は考えた意味があるのだろう


嫌な思い出しかない場合は、、これを見たという記憶を消してくれるとありがたい




……締め方がちょっと分かんないので、こう言って終わりにしておこう


君の思う、考える青春とは何だ?






━━━━━━━━━━━━━━━

あとがき?


もし気になる方がいた時の為に言っておきます


作中に、酒や、酒のつまみ を多用してますが、今すぐ飲みたいわけではありません


きちんと20歳になってから飲みたいと思っています


ご安心ください




最後まで見ていただきありがとうございました!

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蝉の鳴く季節に考える青春 しおりん。 @Shioric

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